防犯 2025年01月10日

偽セキュリティ警告に注意!「サポート詐欺」の対策

▼ 被害が増加中!サポート詐欺とは?
パソコンに突然表示される、ウイルス感染を示唆するセキュリティ警告画面。
慌てたユーザーに偽のサポート窓口に電話をかけさせ、サポート料金と称して金銭をだまし取るのが「サポート詐欺」の手口です。

偽の警告は、点滅したり大きなアラート音が鳴ったりして、ユーザーを驚かせます。
慌てて警告に従って、表示されたサポートデスクの電話番号にかけてしまうことが多いようです。
偽サポートデスクの担当者は、対処のためと称してパソコンの遠隔操作に誘導したり、サポート料金を搾取したりします。

サポート詐欺の狙いが金銭だけとは限りません。
遠隔操作を許せばパソコンの乗っ取りや、重要な個人情報の盗難リスクもあります。

▼ 偽セキュリティ警告が表示されるきっかけ
サポート詐欺の被害は日本国内では2016年ごろから確認されています。
偽セキュリティ警告を表示させる手段はよりいっそう巧妙化しており、被害が増加し続けているのが現状です。

IPA(情報処理推進機構)では、事例をあげながら注意喚起しています。

【偽のセキュリティ警告が表示される主な事例】
・不審な広告のクリック
・不審なサイトに誘導する検索結果をクリック
・アダルトサイトの動画再生ボタンをクリック
・ブラウザの通知機能を悪用した偽のセキュリティ警告通知をクリック

突然表示されるセキュリティ警告画面は、サポート詐欺の「罠」である可能性があります。
偽のサポートデスクに電話をかけなければ、被害が発生することはありません。
落ち着いて状況を確認し、冷静に対処することが肝心です。


▼ サポート詐欺被害を回避するための対策
偽セキュリティ警告の画面は、最大化されて全画面表示になっていることが多いです。
画面を閉じる「×」ボタンが見当たらなくても慌てないこと。

IPA(情報処理推進機構)では、対処方法をまとめています。

【「×」ボタンが押せない場合の対処方法】
・「Esc」キーを3秒程長押しして「×」ボタンを表示
・「Ctrl」+「Alt」+「Delete」でパソコンを再起動してブラウザを強制終了

偽のサポートデスクに電話してしまった場合の対処についてもまとめられていますので、参考にしてみてください。

サポート詐欺に誘導する偽セキュリティ警告の表示を避けるためには、日ごろからのセキュリティ対策が不可欠です。
セキュリティソフトやファイアウォールを常に最新に保ち、不審な広告やリンクはクリックしないようにしましょう。

【さらに詳しく...】
IPA(情報処理推進機構)では、偽セキュリティ警告画面の閉じ方体験サイトを提供しています。
実際の警告画面を体験することで、詐欺に遭遇した際の冷静な対処方法を体験可能です。


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<監修>
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクマネジメントグループ
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事

濱田宏彰日本市民安全学会常任理事
濱田宏彰日本市民安全学会常任理事

侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。

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