泥棒が下見でつける「目印」とは
▼ 泥棒に狙われた家には「目印」がある?
泥棒は犯行前に下見をすることが多いと言われます。
行き当たりばったりで家に侵入するわけではありません。
侵入しやすさ、逃げやすさなどを下見で確認しているのです。
泥棒が下見の際に「目印」をつけていく手法があります。
目印をつける目的は、さまざまあるようですが、仲間内での情報共有や、犯行に及ぶ際の手がかりにしているようです。
郵便受けや玄関ドアにチョークなどでマーキングされていたり、小石や紙片などが目立たない場所に置かれていたりするケースがありました。
「これが泥棒の目印だ」といえる確かな情報はありません。
また目印の意味を理解することもできません。
目印の意図や意味は、泥棒本人にしかわからないもの。
住人さえ見落とすような場所を狙って、ひっそりと目印を残していきます。
自宅のまわりに違和感がないか、わずかな変化を見逃さないことが大切です。
▼ 泥棒の「目印」はココをチェック!
泥棒が残す目印はわかりにくいものですが、注意すべき印やサインもあります。
次のようなことに注意してください。
・郵便受けやドア、表札の不審な印
泥棒がつける目印は、玄関まわりでよく確認されています。
郵便受けや玄関ドア、表札などに不審な印がないか、ときどきチェックしてください。
側面や底部にマーキングされていることあります。目線より高い位置もよく観察してみてください。
【ココが対策のポイント!】
目印を見つけたらすぐに消すことが重要です。
記号や数字などわかりやすい文字であるとは限りません。
何かの拍子についたような線や落書きのように見えても、放置しないでください。
・敷地内にある不要なもの
小さな石や紙片など、意図的に置かれたようなものがあれば、それは泥棒の目印かもしれません。
玄関まわりや庭先、門扉や塀の上などにも目を向けてみましょう。
【ココが対策のポイント!】
不要物をあえて置くことで、住人の長期不在を確認している可能性もあります。
敷地内に落ちている小さなゴミなども放置せず、すぐに廃棄しましょう。
▼ 「目印」を見つけたら防犯対策の強化を!
警察庁のプロファイリングによれば、泥棒が下見で確認するのは「留守かどうか」「侵入しやすいかどうか」「逃げやすいかどうか」などです。
泥棒による目印が見つかったなら、これらの条件に該当していると考えられます。
つまり、防犯上の弱点を泥棒に見破られているということ。
泥棒の侵入を許さないために、そして下見で目をつけられないために、次のような対策で家の防犯を強化しましょう。
・郵便受けにある配達物はこまめに回収する
・長期留守や帰宅が遅くなる場合は、タイマーで夜間の照明をオンにする
・庭木の剪定や敷地内の整理整頓で死角をなくす
・自転車やクーラーボックスなど足場になるものを庭先に放置しない(施錠で固定するなど工夫を)
・窓や勝手口は補助鍵をつける、防犯フィルムで補強するなど防犯性能を強化
・表通りから目が届きにくい場所には、防犯砂利やセンサーライトなどの防犯対策を
泥棒は下見に来るとき、特定の家ではなくエリアでターゲット宅を物色しています。
日ごろからあいさつを交わしあう連帯感のある地域には、泥棒も入り込みにくいものです。
不審な目印が見つかったときは、近隣の人とも情報を共有して互いに注意喚起をおこないましょう。
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<監修>
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクマネジメントグループ
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事
侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。
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