防犯 2023年03月03日

家庭ごみもターゲットに?家族の個人情報を守る方法

▼ 個人情報やプライバシーが狙われている
日本中で相次いだ広域強盗事件で、流出した個人情報が悪用されていた可能性があることが話題になりました。
個人情報の入手経路は、ひとつではありません。
強盗や詐欺などに悪用される可能性があるものを、うかつに捨てていませんか。

ダイレクトメールやはがき、宅配便の伝票など、住所や名前が記載された紙類は、捨てるときに気を付けている方が多いでしょう。
それ以外にも、個人情報やプライバシーに直結するものはいろいろあります。

たとえば処方薬の袋や医療費の領収書。
患者名、受診した医療行為や処方された薬などがわかれば、その人がどんな病気なのかが推定できます。

個人を特定できないまでも、買い物のレシートからは、利用した店舗や利用日時、決済方法などがわかりますし、レシートが複数あれば、よく買う物や、よく行く店舗、買い物に行く時間帯、行動範囲など、生活パターンが読み取れてしまうのです。
購入品目から、家族構成や嗜好を知られるかもしれませんし、クレジットカード決済していれば一部記載されたカード情報が悪用されないとも限りません。

カード明細、電気やガスなどの利用明細書にも、いろいろな情報が記載されています。
ネットショッピングを利用する機会がある方は、商品と同梱されている領収書の捨て方にも注意が必要です。

デジタル化が進んでペーパーレスの時代に移行しつつありますが、重要な個人情報やプライバシーに関わる情報が記載された紙類は、まだまだ少なくありません。

悪意のある者は、断片的な情報でもどうにか組み合わせて意味ある情報として読み取ろうとしています。
ご自分やご家族の情報が狙われていることを自覚し、「これくらいなら知られてもたいしたことはない」と思わずに防犯意識を持って対処してください。

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▼ ごみ箱に入れる前に個人情報は「消す」ことを習慣に

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個人情報やプライバシーにかかわる紙類は、情報を読み取られないように工夫して捨てることが肝心。

バラバラにちぎって、外から見えない袋に入れてからごみ箱に捨てるくらいの慎重さが必要です。
家庭用のシュレッダーを利用する場合は、縦にも横にも裁断するクロスタイプを選びましょう。
マジックで個人情報を消す方法もありますが、光に透かすと読み取れる場合があるので注意が必要です。
専用の個人情報保護スタンプを利用すると、マジックで消すより手間もかからず、確実に消すことができます。

紙類だけではなく、USBメモリやSDカードなど、デジタルデータもそのまま捨てないようにしてください。データを確実に削除するか、粉砕するかして、他人に情報を見られないようにすること。
そのまま捨てないようにしましょう。

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▼ 個人情報、プライバシーは家族みんなで守る
家庭ごみとして捨てられる、個人情報やプライバシーに関わる紙類。
ひとりが気をつけていても、ほかの家族が対策せずに捨てていては、そこから家族の情報が知られます。

家族ひとりが注意していても情報を守り切ることはできません。
家族の情報は家族全員で守るものです。

たとえば子どもの学校で配られたプリントやテスト、使い終わったノートなどをそのままごみ箱に捨てることはありませんか。
子どもの名前が知られてしまう可能性があるのはもちろん、通っている学校名や学年・クラスなどが記載されているかもしれません。
「この家には、〇〇小学校に通う〇年生の子どもがいる」という家族構成に関わる情報が知られるリスクがあるということです。

家族みんなで話し合い、一人ひとりが注意する意識を持つことが必要です。
「こういうものを、そのままごみ箱に捨てないでね」と具体的に決めましょう。

強盗や詐欺犯はターゲットの情報を得るために、あらゆる手段を講じるものです。
表札で家族の名前や家族構成を把握している場合もありますし、営業電話などを装って巧みに情報を引き出そうとするケースもあります。
家族の情報をこちらから公開するような行為も、できるだけ避けたほうが賢明です。

注意することで、個人情報やプライバシーに関わる情報を知られるリスクは軽減できます。
「悪意のある人に知られたくない情報」が含まれていないかを確認し、どのように処分・対処するのが適切かを考える習慣を持ちましょう。


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<監修>
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクマネジメントグループ
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事

濱田宏彰日本市民安全学会常任理事
濱田宏彰日本市民安全学会常任理事

侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。

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