直下型地震への備え

▼ 直下型地震とは?「備える時間がない」地震
直下型地震とは、都市や住宅地の「真下」を震源とする地震。
揺れはじめの小さな「グラグラ」という動きは感じにくい場合があり、突然「ドン」というような強い揺れが起きることが多いと言われています。
直下型地震は、主に内陸の活断層がずれることで発生することが多いとされ、震源が浅く近いため緊急地震速報が間に合わないこともあります。
揺れはじめのタイミングで身構えたい、揺れに備えるなどの余裕がないため、強い揺れと同時に「瞬間的に身を守る」ことがとても重要です。
直下型地震では、津波の心配は少ない一方で、建物倒壊や家具の転倒、ガラスの飛散、火災など都市特有の被害が考えられます。
直下型地震は、起きてから対応を考える余裕が少ない地震とされています。
地震が起きる前にどのような準備ができているかが、大きな差につながるでしょう。
▼ 「自宅で生き延びる」ための備え
直下型地震では、広範囲で同時多発的に被害が発生することが考えられます。
火災のほか、道路の寸断などが起これば、救助や支援(公助)はすぐには期待できません。
だからこそ、自宅を「安全な滞在場所」にしておくことが重要です。
【命を守る「室内環境の整備」】
強い揺れで命を脅かすものとして、家具の転倒などによる被害が多く報告されています。
以下を見直してみましょう。
・背の高い棚や本棚の転倒防止
・安全な就寝場所の確保(タンスなどが倒れたとしても空間が確保できる位置にする)
・テレビや電子レンジなど大きな家電の落下防止
・食器棚の扉が開かない工夫
・窓ガラスの飛散防止
家そのものの耐震性も重要です。
1981年以前の旧耐震基準の住宅は、耐震診断や補強の検討が必要な場合もあります。
【「インフラ停止」を前提に備える】
直下型地震では、停電や断水は「起きる」可能性を前提として備えておく必要があります。
自宅が無事でも、水や電気、ガスが止まれば生活は一変。
停電・断水・排水管の破損などにより、トイレも使用できなくなる場合があります。
・食料や飲料水は「1人あたり最低3日間分」を目安に
・簡易トイレは「1人1日5回分以上」を用意
・モバイルバッテリー、ライト、カセットコンロなど「インフラの代替品」を用意
直下型地震の備えとして、自宅でも安全に過ごせる準備を整えておくことが現実的な選択です。
一方で、住宅密集地では火災の延焼リスクがあります。
自宅の周囲に危険が及ぶ可能性がある場合は、広域避難場所や公園などの「逃げ先」を家族で共有しておくことが必要です。
▼ 外出中に発生したら?家族を守る「安否確認ルール」
直下型地震が外出中に発生した場合、多くの人がまず心配するのは「家族の安否」です。
しかし無理に帰宅しようとすると、落下物や火災、交通混乱に巻き込まれる危険もあります。
家族の無事が分かれば、無理せずまずは自分の安全確保を優先することもできるでしょう。
そのためにも事前に家族間で安否確認の方法を決めておくことが非常に重要です。
直下型地震が発生すれば通信回線の混雑が予想されます。
通話よりもSNSやメッセージ系サービスのほうが通じやすい場合もあるでしょう。
複数の連絡手段を家族で共有しておくことが大切です。
・災害用伝言ダイヤル(171):声で届ける伝言板
・災害用伝言板(web171):テキストで残す掲示板
・SNSやチャットアプリ:家族専用グループを作成しておく
・独自のルール化:「○時間おきにSNSを見る」「この掲示板に書き込む」など
忘れてならないのは、スマホの電源確保。
防災対策のひとつとして、モバイルバッテリーを日常的に持ち歩くことをおすすめします。
直下型地震において、状況が落ち着くまで安全な場所にとどまり「無理に動かない勇気」も、重要な防災アクションです。
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<監修>
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクインテリジェンスグループ チーフ研究員
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事


侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。
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