地震発生時のNG行為

▼ 身の安全確保が最優先!
まずは「身の安全確保」が最優先。
安全な場所で姿勢を低くし、頭を守ることが重要です。
地震発生直後には次のようなことが起こる可能性があります。
状況は刻一刻と変化しますが、まずは次の3つを意識してください。
・強い揺れによる家具の転倒や落下物
・停電や火災の発生
・混乱による避難の遅れや二次被害のリスク
余震が続くなかで焦って行動することで、新たな危険を招くこともあります。
周囲の状況を把握しつつ、慌てず適切な行動をとることで、二次被害のリスクを軽減できます。
「何をすべきか」だけでなく、「やってはいけないこと」も覚えておきましょう。
▼ 地震発生直後のNG行為
地震発生直後にとってしまいがちな危険な行動をまとめました。
<屋内でのNG行為>
・素足で歩く
割れたガラスや倒れた家具の破片で足を負傷する危険があります。
靴やスリッパを履きましょう。
・キッチンなどの火の元を確認しに行く
大きな揺れのなかで火元の確認に行くのはNGです。
震度5相当以上の地震が発生すると自動的にガスが遮断されます。
安全な場所で待機してください。状況を確認するのは揺れが収まってからにしましょう。
・ライターやガスコンロで火をつける
ガス漏れが発生している場合、引火の危険があります。
安全確認ができるまで火気厳禁。喫煙も控えてください。
・電気のスイッチを押す/落ちたブレーカーをあげる
同様にガス漏れがある場合、スイッチの火花で引火するリスクがあります。
通電火災の原因にもなるので、安全が確認されるまで復旧は控えましょう。
・トイレの水を流す
排水管が破損している場合、逆流や漏水のリスクがあります。
安全が確認されるまで使用不可です。
<屋外や避難時のNG行為>
・慌てて外に飛び出す
建物の倒壊や落下物による負傷リスクが高いです。
まずは室内で安全を確保。
・エレベーターに乗る
本震のあと、余震もあります。
余震でエレベーターが停止し、閉じ込められる可能性もあります。
避難の際は階段を利用しましょう。
・海や川の様子を見に行く
津波や高波、土砂崩れなどの災害が発生する危険があります。
避難を最優先してください。
・車で避難する
道路が渋滞し、緊急車両の通行を妨げる可能性があります。
徒歩避難が基本です。
▼ 揺れが収まったあとの状況把握のポイント
揺れが収まったら、周囲の状況を落ち着いて確認し、適切な行動をとることが大切です。
情報収集は「信頼できる情報源」からおこないましょう。
・自治体の防災情報や緊急速報
・気象庁や消防、警察などの公式発表
・テレビやラジオの公式放送
SNSは手軽に情報が得られる一方で、誤った情報が拡散されやすい点に注意が必要です。
不安をあおる内容や出所不明の情報に惑わされず、正確な情報を基に行動してください。
日ごろから「もし今、ここで地震が起きたらどう行動するか」を考え、冷静に判断できるよう備えておくことが、災害時の安全につながります。
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<監修>
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクマネジメントグループ
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事


侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。
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