災害発生!被災時「ないと困るもの」
▼ 被災した自宅から何を持ち出すか?
地震や洪水など自然災害は、回避することはできません。
災害発生に備えた事前の準備が被災後の暮らしに大きく影響します。
災害対策のひとつである非常持ち出し袋の準備はできていますか。
自宅が被災すれば、避難所など安全な場所に避難してそこで数日間を過ごすことになります。
飲料水や食料、衣類、洗面用具、救急用品、スマホのモバイルバッテリーなど、普段から必要なものを中心にまとめ、取り出しやすい場所に保管しておきましょう。
非常持ち出し袋に入れるべきものはご家庭、個人によって異なります。
例えば、子どもがいる家庭なら、ミルクやおむつ、子どもが食べられる食料なども欠かせません。
女性は、サニタリー用品や中身の見えないゴミ袋のほか、防犯ブザーもあると安心です。
必要に応じて、眼鏡や服用している薬など、「いざというときにないと困るもの」を考えて、用意しておくことが大切。
定期的に中身をチェックして、新たに必要になったものはないか、消費期限をすぎたものはないかなど確認しましょう。
懐中電灯やモバイルバッテリーなどの電気製品は、電池の状態を確認するのも忘れずに。
長期間保管していた電池は、液漏れや劣化で使えなくなっていることがあります。
機器に入れっぱなしの電池は通電して消耗しますので、端子に紙を挟む、新品の状態で機器にテープで貼りつけておくなどして、いざというときの電池切れを防ぎましょう。
▼ 貴重品はどこに保管するべきか
自宅が被災したときには、貴重品を持ち出す必要があります。
貴重品とは、預金通帳や身分を証明するもので、手元にないと後々困る可能性がある書類など。
具体的には、以下のようなものが挙げられます。
・預金通帳
・現金
・パスポート
・運転免許証
・マイナンバーカード
・健康保険証
非常持ち出し袋に入れておくと日常生活で不便ですので、普段は別の場所に保管している人が多いはず。
避難時にスムーズに持ち出せるよう、それぞれの保管場所をしっかり把握してください。
なるべく取り出しやすい場所を定位置に決め、災害発生時の混乱をイメージしながら貴重品を持ち出す手順をシミュレーションしておくと良いでしょう。
ただし大規模災害や、状況が切迫しているなど、貴重品を持ち出す余裕がないことも考えられます。
預金通帳や身分証明書類は必要に応じてコピーを取り、非常持ち出し袋に入れておくと良いでしょう。
▼ 非常用の現金はいつでも持ち歩く
災害発生時は、停電や通信の混乱でキャッシュレス決済が使えなくなる可能性があります。
普段はキャッシュレス派の人も、現金の用意を忘れないようにしてください。
非常用の現金は小銭や千円札を中心に用意すること。
東日本大震災では、停電でレジが使えなくなったことから、復旧するまで一時的に100円、1000円など均一価格で商品を販売した店舗もありました。
一万円札が使えない、つり銭が出せないなどの事態を考えて現金を用意しましょう。
災害は、必ずしも自宅で被災するとは限りません。
外出先で被災した場合も、帰宅までの間に現金がないと困る場面があります。
災害時は、普段使い慣れた手段が使えなくなり、アナログな方法で対処せざるを得ないことが少なくありません。
さまざまな事態を予想して、できる限りの準備をしておくことが大切です。
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<監修>
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクマネジメントグループ
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事
侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。
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