火災の3大原因は「たばこ」「たき火」「こんろ」
火事になる原因を知って火災を防ぐ
2020年 主な出火原因(上位10位)
(消防庁「令和3年版消防白書」)
火事のニュースを耳にしない日はないといっていいほど、毎日どこかで火災が発生しています。2020年の出火件数は、34,691件でした。そのうち建物における火災は19,365件で、1日あたり約53件もの火災が発生しています。
火事の恐ろしさは、家や財産だけでなく、生命まで奪い去ること。
今回はご自身や大切な家族を守るために知っておきたい、火災の原因と対策を紹介します。
■建物火災では「こんろ」からの出火に注意!
消防庁によると2020年の出火原因では「たばこ(8.9%)」「たき火(8.1%)」「こんろ(8.0%)」が上位を占めています。そして、建物火災で最も多いのは、台所のこんろ火災(14.1%)です。
火を使うときはこんろから離れないことが重要です。人間は、何か別のことを始めると、それまでやっていたことへの意識が薄れてしまいます。少なくともキッチンから離れないことが大切です。
例えば、天ぷら油は加熱から15~20分で発火点に達するため、つい目を離してスマートフォンの操作、来客や電話の対応している間に炎が燃え上がってしまいます。こんろを離れるときは、必ず火を消しましょう。
それでも、万が一ということは考えられます。最近のこんろには消し忘れ防止の仕組みが備わっているものもあり、一定の時間が経過すると、自動で火を消してくれます。
また、火災になりそうなくらい火が大きくなってしまった場合には、消火器が必要です。レンジフードに取り付け、炎を感知すると自動的に作動する消火器もあります。
消し忘れを防ぐという事前の備えの部分と、万が一の火災が発生した場合の消火器という被害を最小限にくい止める部分、これらの両面を準備しておくことが、ご家庭を火災から守るためには大切です。
■意外な原因で発生する火災
火災の原因には、思わぬ条件が重なっておこるものがあります。ここで紹介するのはどれも実際にあった火災の事例です。
●布団の横に置いてあった電子蚊取り器を、寝返りのときに布団に巻き込み出火
●ペットボトルに太陽光線があたり、レンズの作用で光が集束され出火(金魚鉢でも同様の事例があります)
●犬小屋に電気毛布を敷いたところ、犬が毛布をかみ、配線がショートして出火
そのほか、アロマキャンドルをつけたまま寝てしまい、近くにあったぬいぐるみに火が燃え移ったケースや、電気コードやプラグ、コンセントから出火するケースもあります。
どんな理由であれ、出火してしまったらいち早く感知し、初期消火することが大切です。
そのためには、出火を感知し消火する防火・消火設備が重要になってくるのです。今一度、ご自宅の防火・消火設備をご確認ください。
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