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救命講習を受けたことはありますか?

 先ごろ、東京消防庁が調査した「消防に関する世論調査」が発表されました。1989年から毎年実施していて、今回が30回目となっています。消防行政や防災に関する意識などについて調査するものとなっています。調査の内容は、消防行政に関すること、地震に関すること、救急に関すること、自主防災に関すること、消防団に関すること、火災予防に関することの6項目となっています。今回は、この中から救急についてみてみましょう。

救命の連鎖」
 
皆さんは、「救命の連鎖」という言葉をご存知でしょうか。「救命の連鎖」とは、命を守るための連携を示すものとして使われています。かつては、「いち早く消防に通報すること、住民による応急手当を行うこと、救急隊の処置、病院の処置」の4つと言われた時期もありました。しかし、いまは国際的なものに改訂されています。
1.心停止の予防
2.早期認識と通報
3.一次救命処置(心肺蘇生とAED)
4.二次救命処置と心拍再開後の集中治療
 改訂されたとはいえ、現場に居合わせた市民による救命処置から、医療従事者による処置までの連鎖を途切れさせないという意味では変わっていません。この中で一般市民ができることは、1から3までです。これらについては消防署などで講習を受けることができます。いわゆる、救命救急講習です。
 今回の調査の中で、この講習を受けたことがあると答えた人は45.0%となっています。多くは、短時間の応急救護講習で61.8%、次いで3時間の普通救命講習が35.6%、8時間の上級救命講習が16.3%となっています。年齢別では、10代・20代の人の受講が多くなっており、おそらく学校などで1時間程度の救命入門コースを受講したのではないかと思われます。

救命講習の受講有無による差
 
調査の中で、「周囲の人が急病やケガをしたとき、あなたにできる応急手当を選んでください」という設問があります。前記の講習の受講有無で、可能な応急手当に違いがみられます。受講した人の方が"できる"と答える割合が高くなっています。特に、「AEDの使用」「胸骨圧迫(心臓マッサージ)」「人工呼吸」については差が大きくなっています。性別年代別で見ると、AEDの使用に関しては、50代男性の差が特に高く、次いで30代男性、女性30代が続いています。また、胸骨圧迫と人工呼吸については傾向が同じで、70歳以上男性、50代男性、40代男性の差が大きくなっています。ただし、人工呼吸については、女性の場合、受講者と非受講者の差は男性ほど大きくないようです。

救命講習は定期的に
 
筆者も先日、上級救命講習を受講してきました。心肺蘇生については、胸骨圧迫を1分間に100〜120回のペースで30回を行い、人工呼吸2回行って1セットです。これを絶え間なく継続します。受講時の練習では、胸骨圧迫を連続5セット、つまり150回連続で行いましたが、さすがに疲れました。また、胸を押すときは、5センチ以上で6センチを超えないようにという指針がありますが、受講時は単3電池1本分と教えてもらいました。上級講習では、成人の心肺蘇生法に加えて、小児・幼児の心肺蘇生法、止血法、搬送法などについても行いました。これらの講習の基準は5年に1回の改訂が行われており、現在の基準は"ガイドライン2015"となっています。以前、受講された方も手順や方法が変わっていますので、機会がありましたら受講してみてください。

セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰


急病人をみつけたときに、あなたにできる応急手当は?
(東京消防庁の資料から作成)

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