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「後の祭り」は無駄なのか

 本日7月24日は、京都八坂神社の祇園祭「後の祭り」の日です。祇園祭は、京都の夏の風物詩となっており、9世紀の昔より千年以上も続く由緒あるお祭りです。祇園祭が行われるようになった貞観(じょうがん)年間(西暦860〜70年前後)、日本では富士山噴火(864年)、貞観地震(869年の東日本大震災と同じ震源の大地震)、疫病の流行などが起こり、人々は多くの災難にさいなまれていました。祇園祭は、そのケガレを払う目的で行われるようになったそうです。

「後の祭り」は、本祭の翌日に、お祭りでお供えした飲食物を下げて、皆で食事をする儀式のことです。一方、「後の祭り」という日本語の言い回しは、現在、「今さら悔やんでもしかたない」の意、無駄な行為の意味合いで使われています。しかし、この「後の祭り」は、リスクマネジメントの観点からは、決して無駄な行為ではないのです。もし、起きてしまったことをよく観察し、予防措置などの次なるアクションにしなければ、同じことをまた繰り返してしまうからです。

 そもそも「後の祭り」の語源になった祇園祭自体が、貞観年間の災難を繰り返さないようにという理念で始まったのです。それが千年以上も続いているのは、永きにわたり、その想いを後世に残そうという人々の強い意志の表れだともいえます。

「縁起が悪い」という言い回しがあることから、日本人は、悪いことを口にしたり考えたりすることで、それが現実化することを恐れていると言われることがあります。しかし同時に、災難を繰り返さないために、それを思い出すきっかけになるイベントを、千年以上の永きに渡って繰り返しているのも私たち日本人なのです。その意味で、祇園祭は、日本最古の危機に備えた広報、広い意味でのセキュリティのためのイベントとも言えるのかもしれません。


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