ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 歩行中の交通事故、7歳の子どもが多いのはなぜ?
交通事故総合分析センターのまとめによると、2015年に歩行中の交通事故での死者数は1534人となっています。このうち65歳以上の高齢者は69.7%を占めています。
さらに、負傷者を加えた死傷者数を見ると5万6962人となります。死傷者のうち65歳以上の高齢者は32.2%となります。
一方、19歳以下の未成年者は、死者数に占める割合では3.3%ですが、死傷者数の方は17.8%とかなり多くなっています。
図は、死者数と死傷者数を年齢層別に示したものです。どちらも年齢が高くなるほど、人数が増える傾向となっています。
ただし、1カ所だけ飛び出ているのがおわかりいただけるかと思います。5〜9歳の死傷者数が多くなっています。これを1歳ごとに見ると、7歳の子どもが1462人と他の年齢に比べ突出しているのです。
20歳から60歳あたりまでの各年齢の死傷者数は600人ほどで、65歳以上では800人ほどとなっています。いかに7歳の子どもが多いかがわかります。また、男女比を見ると、女の子の2倍の多さで男の子の事故が多くなっています。
6歳、7歳、8歳の死傷者数が多く、幼稚園から小学校に上がり、登下校中に事故が増えたと考えるのが妥当なようです。中でも7歳が特に多くなっています。登下校に少し慣れて、友達とふざけあいながら歩いている途中で事故に遭っているのでしょうか。それであれば、8歳以上の子どもも多くなっても不思議ではありません。
交通事故総合分析センターでは、子ども自身が危険な状況に遭遇し、その経験を通して危険回避能力が醸成されたことで、8歳以上の子どもは事故遭う確率が減っているのではないかと分析しています。また、小学校入学までに、通学路を中心に、お子さんが安全に行動できているかどうか、親子で一緒に歩いてみることを勧めています。
【参考情報】
・子どもの安全ブログ 〜登下校時や通塾時の危険を回避するには?〜
・子どもを見守る「ココセコム」
セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰
歩行中の交通事故の死者数および死傷者数(交通事故総合分析センターの資料をもとに作成)
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