ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 2つのトイレという安心
皆さん、初詣には出かけられましたでしょうか。神社仏閣などでは、初詣の時期、集まる多くの人のために仮設のトイレが増設されることが珍しくありません。トイレは人が生活するうえで必須の設備であり、これがない空間では、人は安心して過ごすことができません。トイレに行くことは、生活のうえで、一番背に腹はかえられない、こらえることが難しい本能的欲求だからです。
最近では、トイレが2つある家は珍しくありません。これは、たとえ1つのトイレが、何らかの理由で使えなくなったとしても困らないように、という住宅設計上の配慮が浸透してきたためだと考えられます。そこに住む家族が、より安心した日々を過ごすことができるようにするための生活の知恵なのではと思います。
複数あることで、万が一に強くなるのは家のトイレに限りません。肺や腎臓など、重要な臓器が2つある形で進化したのは決して偶然ではなく、複数の臓器を持った生物の方が環境変化などのリスクに強かったためだと理解することができます。
1つの故障が大事故につながりかねない航空機では、飛ぶのに欠かせない装置は、当たり前のように2重に設けられています。また、演劇のロングラン公演などでは、俳優をダブルキャストにして、過労などのリスクを下げたり、万が一の時の弾力的運用を可能にしたりしています。
皆さんもトイレに限らず、自分の生活のうえで「これは欠かせない」と思われるものについては、複数の用意を考えてみてください。さまざまなリスクに対して圧倒的に強くなるのは間違いありません。
セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
甘利康文
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