ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > インターネットバンキングを利用するときに、URL表示部が緑色になっていますか?
前回、インターネットバンキングの不正送金の被害が拡大していることを書きましたが、被害にあわないため、被害が大きくならないための、利用者側の対策はどのような状況なのでしょうか。
先日、情報処理推進機構から発表された「2014年度情報セキュリティに対する意識調査」によると、サポートが切れたWindows XPを使っている人は、全体で5.5%いるようです。年齢別にみると、70代以上の人が7.4%と一番高く、次いで10代の6.9%、40代の6.1%がやや高いようです。
古いOSを使い続けている理由としては、「買い換える資金がない」というのが最も多く、次いで、「サポートが切れても問題なく使えるから」「OSを入れ替えるのが面倒だから」となっています。さらに、パソコンの買い替え意向については、半数以上の人が「買い換える予定はなく、使い続ける」となっています。
使用するソフトウェアを更新していますか?
インターネットバンキングを利用すると答えた人に、対策していることを聞いたもののうち、一部を示したものが右の図です。年代別に示してあります。
ブラウザやウイルス対策ソフトの更新頻度については、ブラウザの方が全体では36.3%、ウイルス対策ソフトの方は全体で51.2%となっています。年代別にみると、他の年代に比べて、60代の人がやや低いようです。それに比べて、40代の人が高くなっています。仕事などで使う頻度が一番高い年代なのかもしれません。また、70代以上の人も、この点について高い意識を持っているといえそうです。
URLの表示部の緑色を気にしている人は少ない
パスワードについてでは、「他のアカウントとは異なるパスワードにしている」という人は、全体では34.0%となっていますが、年齢が高くなるにしたがって増えているようです。60代以下の人が40%より低い割合であるのに比べて、70代以上の人は49.2%と特に高くなっています。
一方で、他のものと比べても低い割合を示しているものの一つが「ブラウザのURLが表示される部分が緑色になっていることを確認している」というものです。そうしていると答えた人は、全体では13.7%となっています。URLの表示部分が何色であるかを気にしている人は少ないことがわかります。年代が高くなるにしたがって割合が下がっており、70代以上に至っては5.1%となっています。先のブラウザなどの更新やパスワードへの配慮が高いのに比べて、最もわかりやすい"緑色"を気にしていないというのはもったいない感じがします。
セキュリティ対策を怠ると他の人に迷惑をかけるケースも
セキュリティ対策は、何か問題が発生した時に初めて"ありがたさ"が得られるもので、普通に使っているときは結果が目に見えません。それゆえに「対策しなくてもいいや」という感じになりがちです。しかし、万が一問題が顕在化した場合には、皆さんの大切に貯蓄してきた資産がなくなるのと同時に、利用されているパソコンが踏み台になって、犯罪に加担させられる可能性もあります。
ご自身は大丈夫と思っていても、周りの人たちに大きな迷惑をまき散らす要因ともなるのです。パソコンを始め、スマートフォンやタブレットなどのセキュリティ対策は、ネット社会を生きるための常識と考えていただきたいと思います。先に示しましたように、ちょっとだけ意識を変えることでできるもの、意外と簡単にできるものもたくさんあります。情報端末を利用する際に、ちょっとだけ気にしていただければと思います。
【参考情報】
・セコムが安全に金融機関サイトへエスコート「セコム・プレミアムネット」
・データから読む「不正送金の被害総額は29億円」
セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰
インターネットバンキングを利用
する際に対策していること
(情報処理推進機構の調査より)
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