セコムグループで防災事業を担う能美防災(株)は、11月４日（火）、新製品「リング型表示灯付発信機」で2014年度「グッドデザイン金賞（経済産業大臣賞）」を受賞しました。

「グッドデザイン金賞（経済産業大臣賞）」は、社会の課題に対する取り組みとしての内容や、将来に向けた提案性や完成度の高さなど、総合的な観点から、グッドデザイン賞審査委員会がその年もっとも優れていると評価したデザインに贈られる賞です。今年度はグッドデザイン賞を受賞した1258件（審査対象総数3601件）の中から、19件に贈られました。

　火災時、火災を発見した人がボタンを押すことで火災信号を発信する発信機と、その位置を明確に示す表示灯。これらの製品色は消防検定規格で赤色と規定され、また、消防法で「取付面である壁から15度以上の角度で10メートル離れたところから点灯していることが容易に識別できなければならない」とも規定されており、誰もが即座にその設置場所を認識できることが最重要です。そのため、設置すると平常時でも目立ち、建物のデザイン性に影響を及ぼしてしまうことがありました。「いざという時に目立つこと」がもちろん重要ですが、それと同時に「普段目立たないこと」という、相反する要素が求められる製品であるとも言えます。

　この悩みを解決すべく開発した「リング型表示灯付発信機」は、従来、壁面から突出していた赤色表示灯を発信機の周囲にリング状に配置することで、壁面から突出しないフラットな形を実現し、現代の建物デザインにマッチするデザインとなっています。
　また、発信機の周囲に表示灯を配置したことで、発信機の夜間の視認性を向上させました。

　今回の受賞では、審査員から「防災と安全にかかわる設備とシステムの向上を追求してきた企業ならではの質実な進歩のデザインである」と高く評価していただきました。

セコム株式会社
コーポレート広報部