ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > これから年末に向けて増加する交通事故
先日、下校途中の小学生に軽トラックが突っ込むという交通事故が起こりました。また、道路を横断していた高齢者と、女子高生の運転する自転車が衝突するという事故も起こっています。年末に向け、交通事故が増えてくる時期でもあります。
そんな中、今週一週間は、秋の全国交通安全運動が行われています。9月21日から9月30日までとなっています。今回の運動の重点は、夕暮れ時と夜間に歩行中・自転車乗車中の交通事故防止、すべての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底、飲酒運転の根絶、となっています。
一日に1534件の交通事故
警察庁の交通事故統計をみると、今年は8月末までの間に32万2709件の交通事故が起こっています。一日平均で1534件も起きていることになります。昨年2013年の一年間をみると、一日平均で1723件となっていますので、1割ほど少なくなっています。
また、上半期と下半期を比べると、上半期の一日平均が1677件であるのに対し、下半期は1769件となっており、下半期に多くなっています。この傾向は、過去10年の平均を見ても同じ傾向となっています。
右の図は、2013年の月別の発生件数と負傷者数を示したものです。どちらも、10月くらいから増加傾向となっています。
暗くなったら自分を目立たせる工夫を
秋冬は日が短く、夕方の早い時間から薄暗くなってきます。自動車を運転される場合は、ライトを早めに点灯させてください。さらに、歩行者に早く気が付くことができるように、対向車がいない場合は、ハイビームを活用しましょう。
自転車もライトを点灯させ、自動車のドライバーに早く気が付いてもらえるようにしましょう。かつては、発電機を使うとペダルが重くなるなどの言い訳で、ライトをつけない人を多く見かけましたが、最近は車輪に発電機が組み込まれていて、発電時でもペダルが重くなりにくいものが多くなり、無灯火自転車はかなり減ったような気もします。
また、歩行者については、秋冬物の服装は暗めの色が多く、目立たないことが多くなります。かばんや服などに反射シールを貼るなどして、自動車や自転車の運転者に対して存在をアピールすることも、事故に遭わないためのリスクマネジメントです。
道路はみんなの共有物です
交通事故は、多くの場合、自動車側に過失があるようですが、今回の運動で重点となっている歩行者や自転車側にも、事故に遭いそうな状況をよく目にします。スマホを見ながら歩行している人は、周りへの注意は行き届いていないと思われます。また、ヘッドホンをしたまま自転車に乗っている人も同様かと思われます。常に周りを気にしながら歩くことで、事故に遭わないように気を付けることも可能です。同時に、ひったくりに狙われる確率もグッと下がります。
夜間、自転車に乗る場合に、「街灯があって、路面が見えるからライトはなくても大丈夫」と無灯火で走っている方もいるかもしれませんが、路面を照らすため以外に、相手に気が付いてもらうという意味もあることを再認識していただきたいと思います。道路はみんなで使うものです。ルールを無視して自己中心的に使うと事故に遭うことになります。
セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰
交通事故発生状況の月別推移
(警察庁、2013年)
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