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昨日、6月17日は「おまわりさんの日」でした。1874年6月17日に巡査制度というものができたことに由来するそうです。ちょうど140年前ということになります。
"おまわりさん"というと、街なかを見回ったり、交番などで住民の相談に乗ったりといったイメージがあります。警察署にいる警察官よりも、交番の"おまわりさん"の方がより身近に感じるのはなぜでしょうか。
"おまわりさん"は漢字で書くと"お巡りさん"なので、地域を巡視するために、住民などとのつながりが強くなり、その分だけ身近に感じるのかもしれません。
この10年あまりで警察官の負担人口は50人以上減少
警察白書によると、2013年度の警察職員の定員は29万3588人となっています。そのうち警察官は25万9640人となっています。2001年度から2013年度までの間に、2万8000人ほど増加しています。2000年度には、警察官一人あたりの負担人口は557人でしたが、2013年度には500人まで下がっています。かなり減りましたが、世界的にみるとかなり負担の大きい数字となっています。
おまわりさんと一緒に縄張り意識を
外国に行くと、警察官は威厳があって近寄りがたい雰囲気があります。それに比べて、日本の警察官は地域に入り込んで、住民などと一緒に街を守っている感じがします。そして、それが地域の治安維持にプラスに働いているのはいうまでもありません。
防犯環境設計の中に、領域性の強化というものがあります。いわば、縄張り意識をもって、地域を守りましょうという考え方です。交番や"おまわりさん"と地域の住民が連携することで、領域性の強化が発揮されているといえます。
この日本の交番制度は諸外国に"輸出"されていて、各国の治安回復に効いているようです。現在、サッカーワールドカップが行われているブラジルでも、日本の警察庁と国際協力機構(JICA)が協力して、街の巡回などを行っているようです。
みんなで守る治安
刑法犯の件数をみると、2002年に285万件だったものが、2013年には132万件となっています。先ほど示しました警察官の増員と、地域の防犯ボランティアの増加などの効果もあり、数字としての治安は回復してきました。しかし、いわゆる体感治安は依然として良くない傾向です。
"おまわりさ ん"をバックアップするように、地域のみなさんもさらに防犯意識を高めていただきたいと思います。わたしたちセコムも、社会の安全・安心のためにサポートしていきたいと考えております。
【関連情報 pick up!】
・2008年12月のデータから読む「1人の警察官で511人の国民の安全を見ています」
セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰
警察官一人あたりの負担人口
(警察庁)
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