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連日の猛暑で、体調が芳しくない方も多いのではないでしょうか。しかし、暑さはこれからが本番です。 報道記事から見る夏の水難事故の多さ
8月は1年の中で平均気温が最も高い月です。そんな中、涼を得るための工夫はさまざまです。細かい霧を発生させて、通行人に涼しさを提供するところもあります。
来場者に向けて放水するイベントなどもあり、そのような場所にでかけるという派手な方法もありますが、やはり最もポピュラーなのは、家族や友人と一緒に、プールや海、川での水遊びに出かけるという方法かと思います。しかし、それにともなって水の事故が増える時期でもあるのが残念なところです。
事故の8割は海や川
警察庁のまとめた「平成24年中における水難の概況」によると、2012年に発生した水難事故は1448件で、人数は1714人でした。このうち、6月から8月に発生したものは、714件、872人と、年間の半分がこの3カ月に集中しています。場所別の死者・不明者数では、海が51.9%、川が30.4%と多く、一方で、プールは0.5%とあまり多くないようです。これは監視の目が行き届いていることが大きいと思われます。
「水難事故」というキーワードが最も多かったのは8月
先の警察庁の資料には、月別の事故数が載っていません。そこで、報道データを調べてみたものが右の図です。全国紙を対象に「水難事故」が含まれる記事数を月別に集計したものです。最も多かったのは8月で、次いで7月となっています。この2カ月だけで、年間記事数の半数以上を占めています。実際の件数と報道数は、一致するものではありませんが、傾向は把握できると思われます。やはり、夏休み中に発生する事故が多くなっているようです。
海や川でのリスクをお子さんと一緒に考え直す
夏休み中は、子供とその友達だけで出かけることもあると思います。筆者も、小学生の頃、近くの川に友達同士で遊びに行ったことがあります。そこで足を滑らせて、全身ズブヌレになったのを覚えています。子供だけで出かける場合は、少なくとも大人の監視の目がある場所に限定するべきだと思います。
また、最近は天候の急変によって海や川の状況も急変することがあり、川の水位が急増して流される危険も。また、身体が濡れた状況で近くに落雷があった場合には感電する可能性もあります。天候が怪しくなってきたら、安全な建物の中などに避難するように、お子さんに教えておくことも重要です。
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セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰
「水難事故」を含む報道記事の数
(全国紙を対象として調査・集計)
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