ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 2013年上半期の空き巣件数が前年比21件の増加に
先日、今年1〜6月の犯罪統計が警察庁から発表されました。刑法犯の認知件数は、62万3841件で、上半期の件数としては、11年連続の減少となりました。多くの犯罪が減少する中で、増えてきた犯罪もあります。粗暴犯の中の傷害や脅迫、知能犯の中の詐欺や横領、風俗犯の中のわいせつ、これらは昨年あたりから増加に転じています。また、皆さんがお住まいの住宅を狙った泥棒も、状況が変わってきました。
住宅侵入盗の増減率は辛うじてマイナス側に
住宅侵入盗の認知件数は、1〜6月で2万8413件となり、最も多かった2003年の件数と比べ、3分の1以下になっています。右の図は、上半期の件数を用いて、前年比の増減率の推移を示したものです。0%より上が増加、下が減少を表しています。2005年には前年比20%以上の減少率となっていましたが、その後は10%前後で推移してきました。ところが、今年の減少率は0.074%で、減り方に下げ止まりの傾向が見られます。
減少が続いていた空き巣がわずかに増加に転じた
住宅侵入盗には、空き巣、忍込み、居空きの分類があります。昨年の上半期と比較すると、忍込みと居空きは減少しています。忍込みは1.4%の減少、居空きは5.0%の減少です。一方、空き巣は増加となりました。増加分は21件で、率にして0.7%と大きくはありませんが、この10年で唯一の増加となっています。
防犯意識を高めて、犯罪増加にストップを
これまでの治安対策が功を奏し、犯罪件数は減少を続けてきました。警察官の増員、防犯建物部品の普及が寄与した部分は少なくないと思われます。しかし、住民の皆さんの防犯意識が向上したことが、何よりも効いたと思われます。今回の住宅侵入盗の増減率では、辛うじて右図の0%のラインの下側となりましたが、このトレンドのまま推移すると、プラス側に行ってしまわないとも限りません。もう一度、防犯対策を見直していただき、防犯に対する意識をさらに高めていただきたいと思います。
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セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰
住宅侵入盗の前年比の推移
(警察庁の統計をもとに作成)
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