ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 交通事故死傷者の8割は自動車か自転車を運転中に
今年も、4月6日(土)から4月15日(月)までの10日間を期間として、警察庁をはじめとする多くの省庁が中心となり、春の全国交通安全運動が行われています。本日4月10日は「交通事故死ゼロを目指す日」とされ、特に交通安全を考える日となっています。
昨年の交通事故による死者数は4,411人で、1日平均で12人が亡くなっている計算です。
昨年の交通事故死傷者は83万人
昨年一年間の交通事故の発生件数は66万5,138件で、死傷者数は82万9,807人でした。このうち、自動車乗車中の死傷者は53万2,737人と、右図のとおり、全体の約64%でした。次いで自転車乗車中が13万1,762人で約16%です。合わせておよそ8割の方が自動車か自転車乗車中に死亡またはケガをしているという状況です。
こうした背景も踏まえ、今年の交通安全運動も、自転車の安全利用の推進、後部座席を含めたシートベルトの着用、飲酒運転の根絶に重点が置かれています。
自転車との事故で命を落とす人も
前出の4,411人の死亡状況を見ると、歩行中に交通事故により亡くなるケースが最も多く、37.0%となっています。ほとんどは自動車との事故により亡くなるケースですが、自転車との事故によって亡くなるケースもあります。
昨年の例では5人が自転車との事故で亡くなられました。このような事故を減らすため、自転車の走行場所やマナーについての議論がなされています。
今回の交通安全運動でも、車道の左側通行の遵守徹底、二人乗りや傘差し、携帯電話を利用しながら運転することの危険性の周知、夜間のライト点灯の重要性などが列挙されています。
自転車が歩道からなくなれば、歩道は歩行者専用となり、安心して歩くことができるようになるはずです。しかし、そのためには自転車が走りやすい道路環境を整えることも重要です。
後部座席でもシートベルトを
昨年10月にJAF(日本自動車連盟)が実施した調査結果によると、後部座席のシートベルト着用率は、高速道路では65.4%でしたが、一般道路では33.2%でした。
一般道路より高速道路での着用率が高いのは、万が一の場合に大事に至ることが予想しやすいことや、高速道路でシートベルト非着用だと、罰金につながることがあるのかもしれません。
しかし、後部席のシートベルト未着用の死亡者数が、着用者の2.7倍であることからも、一般道路での着用率33.2%がいかに低い数字で、危険を表しているかが分かります。
思いやりの気持ちを持って運転を
交通ルールを守る理由のひとつとして、ご自身やご家族の命を守るためというものもあると思います。しかし、同じ道路を利用している他の人たちの命も守るためと考えてみたらどうでしょうか。お互いを思いやる気持ちを持って、ゆとりを持った運転をすることで、事故が減るかもしれません。
春の訪れとともに、サイクリングに行ったり、ドライブに出かけたりするケースも増えてくると思います。春の全国交通安全運動を期に、悲惨な事故につながらないためのリスクマネジメントを考えてみてはいかがでしょうか。
(参考)
・データから読む「自転車同士の事故はこの10年で1.5倍に」
セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰
状況別の死傷者の割合
(2012年 警察庁)
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