ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > AEDを使用した心肺蘇生法を学ぶセコムの研修
セコムでは、企業理念である「現状打破の精神」「既成概念の打破」「正しさの追求」などの考えを継承していくために、独自の教育・研修体系を確立して人材開発に力を注いでいます。
現在、東京・多摩、静岡・御殿場、三重・名張、熊本・阿蘇の4カ所に研修施設「セコムHDセンター」を設け、新入社員研修をはじめ職能別、階層別にさまざまな集合研修を行っています。研修では、セコム社員が急に倒れた方と遭遇した際を想定して、一人でも多くの方の命を救うことを目的に救急法の研修を行っており、AED(自動体外式除細動器)を使用した心肺蘇生法の訓練も行っています。
今回は、セコムHDセンター御殿場を訪ね、AEDを使用した心肺蘇生法の研修を担う研修部の三浦芳史インストラクターに話を聞きました。三浦インストラクターは、セコムに入社して13年目になります。セキュリティサービスのフィールドで緊急対処員や業務責任者を経験した後、研修部に配属となり、人材開発に携わっています。
Q.AEDとはどのような機械ですか。
AED(自動体外式除細動器)とは、自動的に心電図を判断して、必要と判断された場合に電気ショックを与える機器です。
心臓突然死の主な原因に、心筋の動きがバラバラになって心臓のポンプ機能が失われる心室細動があります。心室細動から命を守るためには、電気ショックを与えて心筋のけいれんを除去する電気的除細動が最も効果的と言われています。心室細動は、発生から1分ごとに救命率が7〜10%下がると言われ、いかに早く救命処置を行うかが重要です。
従来、AEDの使用は医療従事者等の専門家のみが行えましたが、2004年7月より、非医療従事者である私たち一般市民でも救命の現場でAEDを使用できることになりました。
Q.セコムでは、セキュリティサービスを提供するほぼ全社員が、AEDを扱う研修を受けていると聞きました。
セコムの研修では、セキュリティサービスを提供するほぼすべての緊急対処員がこうした救命活動を行えるように、救命講習を研修に組み込んでいます。
セコムでは、オフィスビルや工場、店舗、ATMコーナーなどで利用されている「オンライン・セキュリティシステム」や、ご家庭向け安全システム「セコム・ホームセキュリティ」、位置情報検索システム「ココセコム」や「セコム安心マイカー保険」の現場急行サービスを提供しており、緊急対処員はお客さまの緊急時に遭遇する機会が多くなっています。そんな時に、「安全・安心」を提供するセコム社員として迅速かつ的確に対応できるように、救命方法の研修を行っています。
2011年11月には、救急講習の重要性を深く認識し積極的に救命講習インストラクター制度を活用して社員教育に努めたとして、公益財団法人東京防災救急協会から「救急講習インストラクター制度奨励事業所」としてセコムは感謝状を授与されています。
Q.セコムでは全事業所にAEDを設置しているそうですね。
日本のAED設置台数は約33万台と増えつつありますが、人が倒れた時に近くにAEDがあるかとなると、まだまだ設置不足と言えます。そこで、セコムでは全事業所へのAEDの配備を行うとともに、研修でもAEDや心肺蘇生法などの救命活動の普及を行っているのです。
セコムでは、2004年9月からは「セコムAEDパッケージサービス」を販売しており、現在、約7万3000台をご利用いただいています。今までの救命事例は、660人以上にもおよんでいます。
Q.インストラクターとしての今後の抱負を教えてください。
お客さまに最高の「安全・安心」を提供するためのさまざまな技能を兼ね備えた社員こそがセコムの強みであり、他社と一線を画すクオリティの源泉にもなっていると思います。
研修を受けた全社員が、セコム社員としての誇りと情熱を持ち、世の中に最高の「安全・安心」を提供して欲しいと思っています。そのためにも、研修生から後姿をよく見られているインストラクターとしてのコーチングやティーチングといったスキルの向上を目指したいと思います。
(参考)
・「セコムAEDパッケージサービス」はこちら
・"全体像"で理解する「現場レポート」はこちら
セコム株式会社
コーポレート広報部
研修部
三浦芳史インストラクター
セキュリティサービスを提供する
ほぼ全社員がAEDの使用法を学ぶ
導入実績73,000件・救命事例660人以上の
「セコムAEDパッケージサービス」
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