ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 世界最先端技術で「空間情報サービス」を提供する(株)パスコ
(株)パスコは、1999年にセコムグループ入りし、空間情報サービス事業の領域でセコムグループがめざす「社会システム産業」の一翼を担っています。
今や空間情報は、国土や企業経営の基盤情報として重要な社会インフラとして認識されていますが、パスコは航空測量のパイオニアとして国や自治体へ地図を提供するなど、公共性の高い業務を行っています。
今回の現場レポートは東京・目黒にあるパスコ本社を訪ね、衛星事業部の営業部営業二課・丸山泰助課長にお話を伺いました。丸山課長は入社後、航空測量の営業部門を経て、現在は衛星事業部の営業に携わる、まさに営業のプロフェッショナルです。
Q.パスコの衛星事業について教えてください。
パスコの衛星事業では、人工衛星を運営し、撮影した衛星写真を解析し、お客さまのご要望に応じたサービスの提供を行っています。
振り返ると、2005年にドイツ商用人工衛星「TerraSAR-X(テラサーエックス)」の撮影データの国内独占販売権と全世界への販売権を取得し、2007年の打上げ成功を機に本格的に衛星事業に参画しました。2012年6月からはフランスの高分解能光学衛星「Pleiades(プレアデス)」シリーズが加わり、現在、パスコで衛星画像の取扱いが可能な人工衛星は15機に及んでいます。
Q.航空機と人工衛星によるデータ収集の違いとは。
航空機によるデータ収集はさまざまな制約があり、気象条件により撮影の可否が左右されるほか、日没までに撮影が限定されたりします。一方、合成開口レーダー(SAR)衛星を使えば雨や雲を透過するうえ、夜間も撮影できるなど、気象条件に左右されることがありません。さらに、航空機で撮影する場合と比較し広範囲を短期間に撮影できるなど、人工衛星を使用するメリットは多く、活用方法もさまざまです。
そうした活用方法のひとつとして、昨年3月に発生した東日本大震災では、震災の発生直後から航空機と人工衛星を活用して広範囲に渡る被災地の情報収集にあたり、関係各機関へ情報を無償で提供するなど、被災地の状況を正確に把握するための支援を行いました。
Q.現在、どんな仕事に携わっていますか。
人工衛星データを活用したソリューション営業と、人工衛星データの販売を行っています。営業活動は、主に官公庁や地方自治体となります。
たとえば最近、官公庁から水稲作付の調査を受注しました。これは、あるエリアを衛星で撮影し、その衛星写真を解析し、水稲がどれだけ作付されているかを判読するものです。
従来、担当者が現地に出向いて調査していましたが、パスコの衛星データと判読技術を活用することで短時間に広範囲の調査が可能となりました。
Q.業務で心がけていることを教えてください。
営業はお客さま第一なので、常に先手を打つことを心がけています。
頼まれたことを行うのは誰にでもできます。そうではなく、お客さまが何を求めているか常に考え、たとえ依頼いただかなくても自ら提案を行うようにしています。そうすることで、お客さまから信頼いただけると思います。そのため、新聞やホームページなどの情報収集は欠かさないようにしています。
Q.今後の抱負は何ですか。
私たちの仕事は、まだ世の中に知られていないものを提案しているため、採用されないことも多いですし、導入に至るまでも多くの苦労があります。
しかし、人工衛星データを活用してより良い社会にしようとお客さまと一緒に考え、それを実施できた時には大きなやりがいを感じます。今後も仕事を通じて社会に貢献していきたいと思います。
(参考)
・(株)パスコはこちら
・"全体像"で理解する「現場レポート」はこちら
セコム株式会社
コーポレート広報部
(株)パスコ
衛星事業部営業部営業二課
丸山泰助課長
変動する社会動向を見据え
まだ世の中にない新商品を提案する
合成開口レーダー衛星
「TerraSAR-X」(C)DLR
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