ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 防災業界のトップ企業、能美防災(株)の文化財防災
「社会システム産業」とは、安全システムの普及を通じて構築してきた日本最大級の情報ネットワークをベースとして、社会にとって安心で、便利で、快適なサービス・システムを創造し、複合的・融合的に新しい社会システムとして提供する産業のことです。
今回のコラムでは、「社会システム産業」の構築をめざすセコムにおいて、グループ企業で防災業界のトップ企業、能美防災(株)の文化財を守る防災システムについてご紹介します。
文化財は、お寺や神社の建物をはじめさまざまなものがありますが、そのうち重要なものを重要文化財、特に価値の高いものを国宝として大切に保護されています。日本には各地に文化財がありますが、奈良にある東大寺、京都の三十三間堂、福岡の太宰府天満宮などをはじめ、多くの文化財を能美防災の防災システムが守っており、2004年にはその取り組みが高く評価され、消防庁から「文化財防火功労賞消防長官特別表彰」を受賞しています。
多くの人に感動をもたらすとともに歴史的な価値がある文化財ですが、その多くが燃えやすい大規模建造物であることから、防火対策には特別な配慮が必要とされます。防災システムを設置することでの外観にマイナスになることは許されず、文化財保護の立場から安易に消火装置を作動させることは許されません。一方で、火災が発生した際は、消火に至るまでの時間が最短であることが求められます。
能美防災が提供する文化財防災システムには、大きく分けて「自動火災報知設備」「消火設備」の2つがありますが、下記にその概要をご紹介します。
■「自動火災報知設備」
自動火災報知設備とは、建物の火災を早期に発見して警報するシステムのことで、火災受信機、各種感知器などがあります。
火災受信機は、感知器などからの火災信号を受け、警報を発し火災地区を表示するとともに地区ベルなどを鳴動させます。
感知器は熱や煙、炎を感知する種類があります。目立たないため美観を損なわないもの、気流の影響がないので軒下や縁の下などに有効なもの、煙やホコリの多い場所に効力を発揮するものがあります。
■「消火設備」
消火設備とは、初期消火から延焼防止まで建物を火災から守るシステムのことで、消火栓設備や放水銃、ドレンチャー設備などがあります。
消火栓設備は、初期消火を目的として設置するもので、火災時にポンプを起動させ、消火栓箱に収納されている消火ホースを引き延ばし、ノズルから連続的に放水することで消火活動を行う設備です。
放水銃は、建物に対し広範囲に自動もしくは人の操作で放水するもので、近隣の火災からの延焼防止および建物の火災抑制も行います。
ドレンチャー設備は、山火事や近隣火災など外部からのもらい火による建物への延焼を防ぐために建物の外側に設けるもので、水を吹き上げ、放水により冷却や水幕により、飛んでくる火の粉や輻射熱の危険から建物を守ります。
さまざまな火災実験などを行うことで技術力を高め、多くの歴史的文化遺産としての文化財を守る能美防災。今後も能美防災では、セコムグループの一員として「社会システム産業」の構築をめざし、より質の高い「安全・安心」な防災システムを提供していきます。
(参考)
・能美防災(株)
・文化財の防災システム
セコム株式会社
コーポレート広報部
万一火災が発生した際に活躍する
能美防災(株)の防災システム
文化財を火災から守る自動消火設備
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