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暗いところはなぜ怖い?周りの情報を知りたいという本能

 筆者も幼いころの記憶がありますが、昔は、悪さをした子どもに反省を促す手段として、真っ暗闇の押し入れや、納屋などに、少しの間閉じ込めるという罰がありました。一般に、小さい子どもは暗いところを怖がります。そして、子どものみならず大人であっても本当の真っ暗闇はあまり気持ちの良いものではありません。実際、夜眠るときに寝室を真っ暗闇にする人は、あまり多くはないのではないでしょうか。多くの人は、眠るときでもほんのり灯る常夜灯などを使っているものと思います。

暗闇が怖い理由
 人はなぜ「本当の暗闇」にある種の不快を感じるのでしょうか。人は自らの身を守る情報の多くを目から得ています。「本当の暗闇」では、この視覚情報が断たれるため、まさに「鬼が出るか蛇が出るか分からない」状態になります。そのため、人は「不安」になり、不快を感じるのです。

 明るい場所では、人は、自らの持つ視覚という最高のセンサーを働かせて周囲の状況を把握できます。自らの周囲にある「危ないもの」も認識でき、それに注意をしたり、それから遠ざかったりすることも可能となります。視覚によって得られる情報によって、身を守る行動ができると言うことです。

次の行動を決める情報は安心につながる
 一般に、人は「鬼が出るか蛇が出るか分からない状況」に陥ると不安を感じます。身の安全のためにどういう行動を取れば良いかが分からないからです。健康管理の手段の一つに人間ドックがあり、多くの人がそれを受診しています。人間ドックを受診することそれ自身には、病気を防ぐ効果はありませんが、病気を「芽」や「種」の段階で発見し、早期治療のきっかけを与えたり、生活習慣を改めることで発症しないようにしたりという効果が期待できるからです。

 自らの健康に関する情報がないことが、ある種の「不安」をもたらすのは間違いありません。情報を得ることは、不安から脱し、安心な状態に至るのに必要なのです。人間ドックは自らの健康状態を知る「目」の役割をします。そこから得られる情報によって、人は次の行動を決めることができるようになります。早期の段階で治療を始める、生活習慣を変えるなど、身を守る行動ができるようになるということです。一般に、情報を早く得ることで、状況が悪化する前に、早く適切な対処ができるようになります。ホームセキュリティなどのセキュリティシステムの本質的な意味もここにあります。

リスクは早く、そして正しく認識しよう
 先のコラムで、人が持つ「まさか自分が・・・」という思い込みの傾向(レイクウォビゴン効果)について述べましたが、損失が発生する可能性である「リスク」は万人が持っているものです。万人が持っているさまざまなリスクを正しく認識し、それに正しく対応していくことこそが、「リスク社会」と呼ばれる現代に生きる私たちに求められる姿勢なのではないかと思います。人が持つ「暗闇を怖がる性向」は、「きちんと周囲を認識せよ」、「身の回りにあるさまざまなリスクを正しく理解し、適切に行動せよ」という本能の叫びなのかも知れません。

(参考)
・安心豆知識「ホームセキュリティと防犯理論」(2009/10/26)
・安心豆知識「私たちが惑わされやすい思い込みの傾向」(2012/4/2)

セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
甘利康文

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