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虫歯への対応とリスクマネジメント

 今日6月4日を、「虫歯予防デー」として覚えていらっしゃる方も多いと思います。もともとは、昭和初期に「64」が「むし」と読めることから始まった記念日でしたが、今では6月4日から10日までを「歯の衛生週間」とし、人々に歯の健康を啓発するための1週間となっているそうです。この歯の衛生管理ですが、リスクマネジメントそのものと言っても良いかも知れません。

 リスクマネジメントは、できるだけ事件や事故が起きないようにする「リスクコントロール」、何かあったときの被害をできるだけ小さく抑える「クライシスマネジメント」、事件や事故に対抗する金銭を用意したり、コストを抑えたりする手段「リスクファイナンス」から成り立ちます。

クライシスマネジメントにおける2つの対応
 何かあったときの被害をできるだけ小さく抑える対策であるクライシスマネジメントは、さらに2つの対策に分けることができます。一つは、事件や事故が起こったときにそれによる被害をできるだけ小さく抑える事前準備と初動対応、もう一つは、事件や事故による被害からできるだけ早く復旧する対応です。

歯医者は痛くなってから行くところ
 皆さんの中にも、歯が痛くなって始めて歯医者に行った経験がある方は少なくないかと思います。歯は虫歯になっても、すぐに痛みがあったり、食事に支障をきたしたりするわけではありません。そのため、歯科検診や舌の感覚で、虫歯ができたことに気づいても、なかなかすぐには歯医者に行こうと思わないのも仕方がないのかもしれません。しかし、何もしないでいると、虫歯という「事件」は静かに進行し、確実にあなたの歯を蝕んでいきます。そして、ある時突然、痛みという症状でその病状の進行を知ることになるのです。

 この段階に至った虫歯は、大きく深く削って歯の神経の処置をしたり、型をとって詰め物を作ったりという大規模な治療が必要になります。何回も治療に通わなくてはならず、時間的、金銭的なコストもかさむことになります。最悪の場合、歯を失うことになってしまうかも知れません。「被害をできるだけ小さく抑える」対応に失敗した状態と言えます。

 もし痛みを感じないくらいの虫歯が小さいうちに歯医者に行っていたとしたら、「表面をほんの少し削って、樹脂で埋める」という簡単な処置で、1回で治療が完了していたかもしれません。すなわち、「被害をできるだけ小さく抑える」だけでなく、「被害から、早くそして安く復旧」できたかも知れないのに、ついつい対応をあと回しにしてしまったことから、被害が拡大し、状況を悪くしてしまった例だと言えます。

虫歯にならないのが一番
「虫歯が小さいうちに処置をする」よりも、さらにもっと良い対策は、なるべく虫歯にならないようにすることです。これは、適切な方法で歯磨きを励行したり、定期的に歯医者に行って歯磨きのチェックを受けたり、歯を強くする処置をしたりすることで、実現できます。これらは、「できるだけ事件や事故が起きないようにする」リスクコントロールに当たります。

 欧米のドラッグストアでは、マウスウォッシュ剤やさまざまな歯ブラシ、デンタルフロスなど、日本と比べてバラエティに富んだ衛生用品が売り場に並んでいます。また、歯科医とメンテナンス契約を結び、定期的に口腔内の健診を受けることも行われています。一般的な虫歯が自己責任ととらえられ、健康保険が効かないことが多いことも、これらの理由ではないかと思います。

口の中の健康管理とリスクマネジメント
 口の中の健康管理においても、できるだけ「こと」が起こらないようにリスクコントロールを行い、不幸にして「こと」が起こってしまったら、早期に対応して被害をできるだけ小さく抑えるクライシスマネジメントが重要なのがお分かりかと思います。また、歯科医とメンテナンス契約を結んだり、豊富な口の中の衛生用品を購入したりしてコストを低く抑えるのは、リスクファイナンスそのものです。

「歯の衛生週間」の目的をアレンジする
「歯の衛生週間」の目的は、「歯の衛生に関する正しい知識を国民に対して普及啓発するとともに、歯科疾患の予防処置の徹底を図り、併せてその早期発見、早期治療を励行することにより歯の寿命を延ばし、国民の健康の保持増進を寄与すること」です。
 これをアレンジし、「防犯やリスクに関する正しい知識を人々に対して普及啓発するとともに、被害の予防処置の徹底を図り、併せてその早期発見、早期対応を励行することにより安寧を維持し、人々の安心な生活に寄与すること」とすると、立派に「防犯」や「リスクマネジメント」の目的としても通用する文章になります。本コラム「安心豆知識」がこの目的を達成する一助になればと思います。

(参考)
・歯の衛生週間([社]日本歯科医師会)
・セコム防犯・防災用語集(「リスクマネジメント」の項)

セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
甘利康文

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