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皆さんの周りに、「もうちょう」とも呼ばれるお腹の病気にかかった方はいらっしゃいますか。「もうちょう」こと虫垂炎は、生涯発症率6〜7%、すなわち一生のうちに15人に一人程度はかかる一般的な珍しくない病気であるため、皆さんの周りでもかかったことがある方がいるのではないかと思います。
虫垂炎とリスクマネジメント
この病気は、19世紀中頃までは、腹痛に苦しんだ上にかかった人の半数以上が命を落とす「死の病」であり、発症率の高さもあって非常に恐れられていました。現在では、発見が早く症状が軽い場合には薬で治ってしまうことも多く、「恐れられる病」ではなくなっています。
実は、この病気は今も原因不明であり、そのため発症率を低く抑えるための根本的対策はできていません。発症のリスクを小さくする「リスクコントロール」があまりできていない病気といえます。
一方、この病気に対する検査技術と治療技術の進歩は著しいものがあります。そのため、虫垂炎という病気は、それをいち早く見つけだし、適確に処置をすることで、比較的簡単に治る病気になったと言えるでしょう。不安に感じる人はあまりいなくなったのは、発症後の「クライシスマネジメント」の手法が確立された結果ということです。
虫垂炎と安心
虫垂炎は、19世紀と現在で、病気の発症率(リスクが具現化する確率)が大きく変わらないにも関わらず、発見と対応の技術の進歩によって、致死率(ダメージ)については、大幅に改善された病気の一つです。
リスクが具現化することを防ぐ根本的対策が発見されていないにも関わらず、具現化したリスクをいち早く発見し、それに適確に対応する技術が確立されたことから、虫垂炎に対しては、私たちは「不安のない状態」すなわち「安心」を手に入れることができました。事後対応が優れている場合、それだけでも人々が安心できる良い例なのではないかと思います。
適確な対応によってもたらされる安心
さて、ここでホームセキュリティなどのセキュリティシステムに話を転じます。セキュリティシステムとは、建物などの物件に適切に取り付けられたセンサーによって、異常を早い段階で発見し、訓練されたセキュリティスタッフが駆け付けて対応する「サービス」の総称です。
事故が起きた後から対応するサービスのため、その効果について疑問を持たれている方も少なからず存在します。しかしながら、「虫垂炎の例」に見るように、事故の早い発見と適確な対応によって、その事故によるダメージを小さく抑え、人々の感じる不安を取り除くことは十分に可能なのです。
セコムでは、「独自技術で開発されたセンサー」によって異常をいち早く発見し、長年の経験で培われた「ノウハウを知り尽くしたセキュリティスタッフ」が適確に対応することで、ダメージを小さくし、社会に安心をお届けするサービスを展開しています。
(参考)
・セコム防犯・防災用語集(「リスクマネジメント」の項)
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
甘利康文
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