ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 地震発生時、まず身の安全を第一に
皆さんは、地震が発生しそうになったらどういった行動をしますか。いまだに東日本大震災の余震が時々あり、大きな揺れもしばしばです。
かつては、地震がきたら火を消すことと、教えられた方は多いと思います。火災予防の標語で「グラっときたら火の始末」というのをご覧になった方も多いと思います。これは、関東大震災の際に、火災で亡くなった方が非常に多かったことから、そのように言われ続けてきました。しかし、今は変わってきています。昨年のあの日あの時、皆さんはその行動ができていたでしょうか。
7割の方が東日本大震災発生時に火を消そうとした
地震発生時にとるべき行動をまとめた「地震その時10のポイント」には、まず身の安全を確保することとあります。数年前まで火を消すことが1番目となっていたので、それを記憶されている方も多いかと思います。
しかし、火災要因の一つとなるガスについては、マイコンメーターの普及により自動停止が一般化してきました。そのため、現在では身の安全を確保することが1番目になっています。
東京消防庁が調査した「東日本大震災発生時における都民の行動調査」によると、地震を感じたときに火を消そうとした方は74.4%もいました。一方 で、揺れが収まってから消そうとした方は12.2%と少数派だったようです(右上図参照)。
身の安全を第一に考える方は増えている
地震が発生時に、まず火を消そうとする方がいまだに多いことは事実ですが、一方で、身を守ることを第一に考える方が増えていることも事実のようです。同じく、東京消防庁が毎年調査している「消防に関する世論調査」の中の、大きな地震発生時の行動を示したものが右下の図になります。これを見ると、身を守るという方が年々増えているのがわかります。
2007年に「地震その時10のポイント」が見直され、身を守ることが1番目となりました。それまで、火の始末を第一と考えていた方が50%以上いらっしゃいましたが、その後徐々に下がってきているようです。数年以内には、これらが逆転するのではないかと思われます。
火の元確認は2番目に
食事の準備をしているときに地震に遭う場合もあります。しかし、熱湯がこぼれたり、油が飛び散ったりして大けがをすることも考えられます。そのため、あわててコンロに駆け寄って火を消そうとすることは危険といえます。
それよりも、テーブルの下に入ったり、より安全な空間に逃げたりすることが重要です。揺れが収まってからコンロの火の元を確認したり、油などに引火した場合に消火器で消火したり、といった行動に移ればいいのです。コンロから出火した場合に、その熱を感知して自動的に火を消す消火器というものもあります。
(参考)
・「地震その時10のポイント」」
・東日本大震災後の「地震その時10のポイント」の改正
・コンロ火災自動消火システム「トマホークジェットアルファ」
・手で操作できる消火器「トマホークマッハ」
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
火気使用者の火を消した時期
(東日本大震災発生時における都民の
行動調査、東京消防庁)
大きな地震発生時の行動
(消防に関する世論調査、東京消防庁)
※ 2009年は当該設問なし
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