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日本損害保険協会は、2011年11月に調査した自動車盗難事故実態調査の結果を発表しました。それによると、もっとも盗難が多かったのは昨年に引き続きトヨタのハイエースで、5年連続のワースト1位となりました。
2位と3位も昨年と同じ順位で、トヨタのセルシオ、同じくトヨタのランドクルーザーとなっています。セルシオはすでに販売が終了していますが、その筋では相変らず人気車となっているようです。
この調査は、2000年から行われており、今回は13回目の調査となったようです。2回目の調査以降、毎年11月の1カ月間を対象として、全国で発生した自動車盗難事故のうち、車両保険金を支払ったケースを対象としてまとめられています。
車上ねらいのターゲットとなる車は?
この調査では、車上ねらいについてもまとめられています。それによると、トヨタのプリウスがもっとも多く被害に遭っているようです。被害件数を見ると、2位以下を大きく引き離しています。プリウスは、2009年の調査では上位20位の中には入っていませんでしたが、昨年2010年に突如1位になり、2年連続で1位となっています。
次いで、トヨタのヴォクシー、スズキのワゴンRと続いています。日本自動車販売協会連合会および全国軽自動車協会連合会の新車販売台数のランキングと比較してみると、販売台数2位のホンダのフィットが車上ねらい14位、販売台数21位のヴォクシーが同2位、販売台数6位のヴィッツが同16位となっています。台数が多い車が必ずしも狙われているわけではなく、犯人が好む車種というものがありそうです。
盗難品トップはカーナビ
車上ねらいの被害品を右上の図に示しましたが、もっとも狙われているのはカーナビのようです。ただし、車上ねらいの多く発生する都道府県の警察資料を見ると、バッグやカードが上位となっており、保険請求と警察届出の状況に差が見られるようです。盗難に遭った場合に警察には届け出るものの、その物品が少額の場合には保険請求していないのかもしれません。
盗難防止ネジなどの防犯対策を
2003年までは盗難品のトップはオーディオでしたが、2004年からカーナビに変わってきています。昨年の統計では盗難に遭ったカーナビは、純正品が5割、後付けの市販品が4割と、やや純正品が多いようですがどちらも狙われているようです。過去には、純正品よりも市販品の方が狙われていた時期もありましたが、最近ではどちらも同じくらいに狙われるようになってきています。
HDDナビなどは、ポータブルタイプのように外して収納することは難しいですが、カーナビ盗難防止ネジを利用することで、万が一の場合に難を逃れることもできます。これらのハード的な対策と合わせて、明るい駐車場を利用するなどのソフト的な対策も重要です。
(参考)
・万が一の自動車盗難に「ココセコム」
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
車上ねらいの被害品(2011年)
(日本損害保険協会調べ)
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