ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 2012年版理科年表から見る地球環境保全
先日、国立天文台から2012年版の理科年表が発行されました。自然界で起こるさまざまなデータがギッシリと詰まっています。暦部から始まって、天文部、気象部、物理・化学部、地学部、生物部と続きます。筆者は10年ぶりに購入したのですが、10年前の構成と大きく変わっていたのは、生物部の中の1分野だった環境関連項目が環境部として独立した部となっていたことです。
さらに、3月11日に発生した東日本大震災を受けて、理科年表が創刊してから初めての震災特集が掲載されており、地震や放射線などの物理量に関することはもちろん、放射線の人体に与える影響などもまとめられています。
10年ぶりに改訂された気象部
今回の理科年表では、気象部が10年ぶりに大改訂されています。筆者が10年ぶりに購入したのも、実はここに理由があります。テレビなどの天気予報で「平年に比べて」という表現が出てきますが、この"平年値"は10年に1度変更になります。これまでは、1971〜2000年の30年間のデータをもとにした平年値でしたが、1981〜2010年の30年間のものにデータがシフトしました。地球の温暖化の影響によって、平年値も少なからず上昇しています。
全国各地の平均気温はどのくらい上昇したのか
この10年で、各地の平年値は変化してきました。ここでは、気温を例にとって見てみましょう。2002年の理科年表と2012年の理科年表の年平均気温を見ると、札幌市は8.5度から8.9度に、仙台市は12.1度から12.4度に、東京都は15.9度から16.3度に、名古屋市は15.4度から15.8度に、大阪府は16.5度から16.9度に、福岡県は16.6度から17.0度に、沖縄県は22.7度から23.1度に、それぞれ上昇しています。
これらの差は一見するとあまり大きくないように思えますが、30年間の平均であることを考えると、決して小さいものではありません。それだけに、今回の理科年表で新たに環境部が追加されているのもわかる気がします。
温暖化のスピードを抑えるために
来年は、京都議定書で定められた温暖化ガス削減目標の期限になっています。少しでも温暖化ガスを少なくするために、政府が実施する「家電エコポイント制度」もありました。
みなさんの中でも、エコにつながる家電に買い換えた方も多いのではないでしょうか。また、車をエコカーにしたり、照明をLEDにしたりといったことをされた方も少なくないと思います。少しでも地球の温暖化が抑えられるように、一人ひとりがエコを意識することが大切です。
セコムでも地球温暖化防止、資源の有効利用、生物多様性保全など、地球環境保全に関するさまざまな活動を行っています。例えば、ご契約先に急行する際などの車両に、ハイブリッド車を増やしています。2011年3月時点で、82.6%が環境対策車となっています。また、バイクには電動スクーターの導入も始めており、今後も積極的に地球環境保全活動を推進していきます。
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
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