ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 携帯電話からの通報が増えた119番
本日、11月9日は「119番の日」です。みなさんは、119番に通報したことはありますか。電話をかけると、最寄りの消防本部などにつながります。「火事ですか?救急ですか?」と聞かれるはずです。かけた方は気が動転していわゆる興奮状態になってしまうと思います。
一方で、電話を受けた通信指令は冷静に、一つ一つ対応してくれます。筆者は、火災の通報は経験したことがありませんが、救急の通報はしたことがあります。落ち着いた口調で対応してくれたことを、今でも覚えています。
携帯電話からの通報が3割
消防庁によると、最近は携帯電話からの通報が3割を占めているとのことです。
固定電話から通報した場合は、その発信場所を知ることができるため消防署からの急行に支障は少ないわけですが、携帯電話からの通報では場所の特定が難しく、到着に時間を要していたようです。
しかし、2007年から携帯電話の位置情報が通知される仕組みの導入が41の消防本部で始まり、今年の4月1日現在では476の消防本部で運用されているそうです。また、IP電話については緊急通報に対応していないものもあります。通信会社に、緊急通報の可否を確認しておくことをお勧めします。
固定電話からの通報を上回った携帯電話
火災を発見した場合に、まず思いつくことは初期消火かと思いますが、それと同時に消防署に通報することが被害を大きくしないための大切な行動でしょう。その通報の手段として最も多いものは、やはり119番通報です。
右の図は、消防機関がどのようにして火災を知り得たかを示すものです。一部、消防署に直接電話をかけるケースもあるようですが、圧倒的に多いものは119番に電話することのようです。2009年のデータをまとめた平成22年版の消防白書によると、固定電話からの119番通報よりも、携帯電話からの119番通報が上回ったようです。1年前の平成21年版消防白書では、携帯電話よりも固定電話からの方がわずかに多かったのですが、ついに逆転したようです。
119番通報の練習
119番に電話をかける時は、誰でも冷静さを失ってしまうものです。なぜなら、あまり経験することではないからです。しかし、1度でも経験していたならば、かなり違うと思います。火災に備えて消火器の使い方の訓練をするのと同じように、119番通報の訓練をしてみてはいかがでしょうか。もちろん、本当の119番で練習してはいけませんが、地域の防災訓練などで、消火器の訓練などと同じように、119番通報の訓練を実施することができます。お近くの消防署などに問い合わせていただければよいと思います。
(参考)
・119番の正しいかけ方 (消防庁)
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
消防機関が火災を知り得た方法
(消防白書)
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