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「社会」はルールを定めることからはじまる

 一般に、ある秩序のもとに人が集まった状態を「社会」と呼びます。「社」とは、もともと、ある集団が耕作している土地に宿る守り神を意味していました。それが転じて、同じ土地から生活の糧を得て生活する人々のことも「社」で表すようになったそうです。一方、「集まる、集まり」という意味を持つ文字が「会」ですから、「社会」とは言葉のなりたちからも「ある利害を共にした人々の集合体」と解釈できます。

「社会」にはルールが必要
 複数の人が集まると、お互いの利害が衝突しトラブルとなるケースが出てきます。このような場合、どうするかのルールを定めたものが「法」であり、明文化されているかどうかは別として、どのような社会においても何らかの形のルールは存在します。

 古代の中東では、四大文明の一つとされるメソポタミア文明がおこり、現存する最古級の明文法である「ハムラビ法典」が制定されました。条文の中に出てくる「目には目を、歯には歯を」の言葉は、歴史の授業でも習うので覚えている方も多いと思います。
 この古代の社会の決まり事では、その6番目の条文で「宮廷や寺院の財産を盗んだものは・・・」、また8番目の条文で「他人の牛・羊・ロバ・豚、舟を盗んだものは・・・」という形で、罪を犯した場合の罰則を定めています。

 なぜ4千年もの昔の法であるハムラビ法典で「泥棒行為に対する罰則規定」を定めているのでしょうか?それは、最古級の文明とされるメソポタミアの社会においても、泥棒が存在したからです。それゆえ、その時代においても、人々の間の決まり事である法で禁じなければならなかったわけです。

セキュリティはルールを決めることからはじまる。
 集まった人々の秩序を乱す行為を禁止するルールを定め、ある種の強制力を持って、そのルールを遵守するように仕向けることは、そこに集まる人々の生活の安定を維持する行為にほかなりません。社会のセキュリティは、ルールを決めるところからはじまるともいえます。
 逆に「ある一定の強制力のあるルールを持った人々の集団」を社会と呼ぶのかもしれません。

 ネット空間に人々が集まりだしたのはここ20年くらいのことです。この人々の集まりに対して、サイバー刑法などのルールが適用されるようになったのは、つい最近のことです。文字通りの無法地帯だったネット空間が、ようやく日本「社会」の一部として体をなしてきたともいえます。
 ルールを定めるところから「社会」がはじまります。新しく同窓会や町内会をおこしたり、趣味の集まりである同好会などを作ったりなどで、人々を組織しようとする場合、覚えておくと良いでしょう。

(参考)
・安心豆知識「サイバー刑法が成立、インターネット犯罪対策を強化」(2011/6/20)

セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
甘利康文

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