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いまや1人に1台という普及状況となっている携帯電話ですが、最近の売れ筋はスマートフォンにシフトしてきているようです。
携帯ショップや家電量販店などに行くと、通常の携帯電話のコーナーに比べて、スマートフォンのコーナーの方がお客さんの数が多い感じがします。特にOSにAndroid(アンドロイド)を用いたスマートフォンが注目を集めています。しかし、普及が進むと、新たな問題も増えてきそうです。
昨年比3.6%増のサイバー犯罪
先日、発表になった2010年版の警察白書では、「安全・安心で責任あるサイバー市民社会の実現を目指して」と題した特集が組まれています。右の図のように、年々増加するサイバー犯罪は、2010年には6933件となり、前年比で3.6%増加し、10年前と比べると5倍以上となっています。
スマートフォンに飛び火する可能性
出荷台数レベルでは、スマートフォンがパソコンを超えたといわれています。機能としてはパソコンと同等なので、ウイルスに感染する可能性、サイバー犯罪に巻き込まれる可能性は、パソコンと変わりません。
フィッシング詐欺や出会い系サイト、ネットを利用した薬物密売など、パソコンより機動力に富んだモバイル環境が、より犯罪を助長させないとも限りません。また、普及台数が増加してくるとウイルスなども増加してくることが考えられます。特に、急激に増加したAndroid端末はそのターゲットにされる可能性が高いと思われます。
小学生の携帯電話のフィルタリング利用率は8割弱
2010年にコミュニティサイトの利用で犯罪に巻き込まれた児童数は1239人で、3年連続で増加しています。携帯電話のフィルタリングの利用率は、小学生で77.6%、中学生で67.1%、高校生で49.3%です。子どもにもスマートフォンが普及していくのは時間の問題と思われ、スマートフォンでのフィルタリングの必要性は高まってくると思われます。
今後、携帯電話並みにスマートフォンが普及してきた場合に、サイバー犯罪に巻き込まれる可能性はさらに増加することが考えられます。10年後にサイバー犯罪が10倍、20倍にならないためにも、スマートフォンの利用方法とともにセキュリティ対策ソフトなどの導入が重要になってきます。
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
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