ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 4月に発生した犯罪とその対策 冠婚葬祭時の泥棒、車を狙う泥棒に注意
最近のニュースでは、現在進行中の問題である原発事故関係や、食中毒関連の話題がメインとなっているように見受けられますが、盗みなどの一般犯罪も減っている訳ではありません。今回は2011年4月に報道された犯罪の中で、個人として注意した方が良い手口を紹介し、その対策を考えてみます。
・葬儀の際に家を狙う泥棒
4月末に、長崎地検で、ターゲットとする家を新聞のおくやみ欄で調べて狙う犯行についての裁判が行われました。葬儀で留守になる情報を新聞のおくやみ欄で確認し、その留守中に泥棒に入る手口です。約6年間で、総額1800万円弱の盗みをしていました。
葬儀情報は、一般に知られることも多く、かつ葬儀の際には、長時間にわたって家を留守にすることが通常のため注意が必要です。また、コミュニティが形成されている地方では、葬儀に近隣の人も参加することも多く、「周囲の目」が不在になることも少なくありません。加えて、葬儀を行う家には、多くの関係者が出入りするため、見慣れない顔を見ても、あまり怪しく思わないという弱点もあります。
葬儀の際には、気が動転していて、なかなか防犯のことにまで気が回らないことも多いかと思いますが、葬儀を狙う泥棒もいるのだということを意識し、戸締まりや、近隣への声掛けなどの対策を怠らないようにすることが重要です。
・自動車関連の泥棒
警察による不法解体工場(通称「ヤード」)の摘発で一時的に減少していた車両窃盗が再び増加傾向にあります。兵庫では、盗難車と発覚しないように倉庫に運んで分解、部品としてインターネット上で売りさばく犯行を繰り返していたグループが逮捕されています。この手口で約250台(約2億円相当)の車を盗んでいました。今後も車両の窃盗について注意が必要です。
また、大阪や京都、和歌山でカーナビ盗が多数発生しています。ガラスを割ってドアを開け、盗むという手口がほとんどで、週末の夜間に特に多発しています。マンションの駐車場や月極駐車場が狙われているということから、下見をして、あらかじめ目星を付けた後の犯行と思われます。
カーナビは、高く売れる機種とそうでないものの転売価格の差が大きい情報機器です。そのため、カーナビは、駐車中には取り外して外から見えないようにする、それが難しい場合には、最低限、覆いをするなどして機種が分からないようにするなどの対策が考えられます。また、カーナビ盗に限らず、車関係の泥棒被害を避けるためには、できれば周囲の目が届くところに駐車するなどの対策も有効です。
・強盗関係
全般に強盗事件が増えてきた印象があります。貴金属店やファミリーレストランなどの事業所を狙う手口が多いのですが、住宅に侵入して強盗を働いたり、路上強盗など一般人を対象としたものもゼロではありません。名古屋では、家人の就寝中に忍び込んだ泥棒が居直り強盗になった事件が報道されています。就寝中に入る「忍び込み」や、無人の部屋を狙って侵入してくる「居空き」など、在宅時を狙った泥棒にも注意が必要です。
気候がずいぶん暖かくなり、窓を開ける機会が多くなりました。これから夏に向けて、節電のため、出来るだけエアコンを使わずに窓を開けて過ごそうという動きも本格化するかと思います。泥棒などの犯罪者はその機会を狙っているかもしれません。窓を開けて入ってくるのは、涼しい外気だけではないということに注意して過ごす必要があるかと思います。
(参考)
・安心豆知識「3月に発生した犯罪とその対策」(2011/4/11)
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
甘利康文
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