ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 振り込め詐欺被害者の7割、ひったくり被害者の3割が高齢者
来週の月曜日は敬老の日です。もともとは、きょう9月15日でしたが、祝日を月曜日に集めるという、いわゆるハッピーマンデーができてから、9月の第3月曜日になりました。老人を敬うと書きますが、最近では高齢者という呼び方の方が一般的になってきているようです。近年の高齢者の人口比率はますます高くなり、昨年の65歳以上の方の比率は22.7%にまで高まっています。年々、増加傾向にありますので、近い将来には電車のシルバーシートが足りなくなるのではないでしょうか。
先日、警察庁から発表された「平成22年上半期の犯罪情勢」によると、刑法犯のうち高齢者が被害者となる犯罪は6万7518件で、全体の11.2%となっています。高齢者が被害者となる割合の高い罪種を見ると、詐欺が27.2%、殺人が24.0%、強盗が11.1%、窃盗が10.9%と続きます。詐欺の中でも、数年前から社会問題となっている振り込め詐欺を見てみると、被害者が65歳以上の高齢者の割合は、オレオレ詐欺で77%、還付金詐欺で70%などと高くなっています。また、窃盗の中の路上犯罪の一つであるひったくりについて見てみると、右の図のように、女性の被害者が非常に多く、中でも60歳以上の女性が全体のうち33.3%と突出しています。
このように、特に高齢者の被害が多い犯罪が見られます。高齢者の皆さんは、これらの犯罪に特に注意を払っていただきたいと思います。人の弱みにつけ込む振り込め詐欺は、手口が巧妙化してきています。オレオレ詐欺や架空請求詐欺など、すでに手口が分かっているものとは別に、まったく新しい手口が出てくる可能性があります。すべてを「疑ってください」というわけではありませんが、あわてず冷静に対応することで、最悪の事態を逃れることもできるのです。
特にオレオレ詐欺の場合、おじいちゃんやおばあちゃんを騙そうとお孫さんのふりなどをして連絡してきます。まずはお孫さんを信じてみましょう。「あの孫が、そんなことをするわけがない」と冷静になって考えてみてはいかがでしょうか。また、ひったくりに関しては、金融機関に寄った後の帰り道は特に注意してください。年金の支給日などは、犯人が銀行などで見張っていることが考えられます。道中でひとりになったところを見計らって、バッグをひったくろうと考えている輩がいないとも限りません。手提げバッグではなく、たすき掛けができるバッグを利用したり、いつも以上に周りに気を配ったりすることで、狙われるリスクを極力下げる工夫をしてみることも大切です。
セコムでは現在、「シニアを守る安心キャンペーン」を実施中です。外出時などに「ココセコム」を持ち歩くことで、いざというときにセコムが駆けつけます。
(参考)
・高齢者を見守る位置情報提供システム「ココセコム」
・高齢者の見守りに効果を発揮、幅広いニーズに応える「ココセコム」
・高齢者向け防犯本『狙われない!10のシニア防犯生活術』
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
子どもの安全ブログ | おとなの安心倶楽部 |
女性のためのあんしんライフnavi |