ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > エアコン室外機の位置に注意
暑中お見舞い申し上げます。8月に突入して、1年のうちで一番暑い季節を迎えたこともあり、ご家庭でもエアコンがフル稼働になっていることと思います。猛暑日や真夏日、そして寝苦しい熱帯夜が続くと、エアコンの売れ行きが良くなるのはマーケティングの世界ではもはや常識。気温とエアコン販売台数に強い相関性が存在するのは、人の消費行動が、不快から逃れたいという本能に大きく左右されることの代表例と言っても良いのかもしれません。テレビのニュースなどで、盛夏の話題のあとに、家電売り場の様子が映し出されるのも、年中行事の一つになった感があります。
暑い日が続くと、飛ぶように売れるエアコンですが、地球温暖化問題によって省エネ化が求められ、省エネ性能向上のために熱交換器や送風ファンなどの機械部品が大型化しています。そのためもあって、エアコン全体の大きさも一時とくらべると大きくなっているようです。エアコンの買い換えをされた方の中には、その大きさの変化にびっくりされた方も多いのではないでしょうか。
この省エネ性能の向上のために大きくなったエアコンですが、大きくなったのは部屋に設置する室内機にとどまりません。屋内からの熱を排出する室外機についても、やはり省エネ性能の向上のために、一時に比べると大きくなる傾向が見られます。このエアコンの室外機ですが、防犯の観点から設置に関しては注意が必要です。不用意に設置すると、泥棒に侵入のための足場を与えてしまうことになってしまいます。エアコンの買い増しなどをして、室外機をラックなどで上下2段に設置した場合はなおさらです。皆さんも泥棒の目になって、ご自宅の周りを見直し、エアコンの室外機が泥棒の侵入の足場になっていないか確認してみてください。もし、エアコンの室外機が侵入の足場として使えるようになっていた場合には、有刺鉄線などの侵入対策グッズ設置の検討をするのが良いかと思います。
また、エアコンを買い増しされた際は、室外機置き場の見直しをする良いチャンスです。新しいエアコンの設置の際に、業者に侵入の足場になる既設の室外機の位置を変えるなどの対策を依頼してはどうでしょうか。泥棒にとって侵入の足場になる住設機器は、エアコンの室外機に限りません。最近、地球温暖化問題でなにかと話題になることの多い、オール電化給湯器や、家庭用燃料電池などの室外機についても同様です。これらの室外機は、エアコンのものよりもさらに大型のものが多く、足場として使われる可能性が大きいため、その設置位置については、より注意する必要があるかと思います。
エアコンの普及とともに、炎天の暑い昼間に、室外機のファンがかげろう越しに回っている風景は、日本の夏の風物詩となりました。室外機を設置する場合には、日当たりや風通しなどの、省エネのための要件を考慮するだけでなく、侵入の足場として使われないかを注意することを忘れないようにしてください。
(参考)
セコム・ホームサービス (大型家電品、家具などの設置位置変更サービスに対応)
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
甘利康文
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