ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 5年で10倍に増えた不正アクセスの犯罪
先週、大手パソコンメーカーからタブレット型(メモ帳タイプ)の端末が発売になりました。これまでも、タブレット型の端末はありましたが、これによって本格的な普及期に入ったといえそうです。
以前から、ネットワークにつながらないパソコンは「ただの箱」などと揶揄されたこともありましたが、現在では家庭や会社の中だけにとどまらず、いついかなる時でもネットワークにつなげられるようになってきました。接続方法としては、パソコン端末は無線LANに、携帯電話は携帯電話網に、それぞれ接続するのが中心でしたが、スマートフォンやタブレット型パソコンが登場して状況が変わってきました。数年後には、携帯電話とパソコンの区別はなくなっているかもしれません。
さて、パソコンをネットワークにつなげる前に、まずウイルスなどのセキュリティ対策の準備は欠かせません。以前にも書きましたが、他人のパソコンを踏み台にして悪事を働くケースが指摘されています。ボットと呼ばれる一種のウイルスに感染し、不正アクセスの犯罪に荷担している可能性があるようです。昨年の不正アクセス禁止法違反の件数は2534件で、年々増加傾向です。サイバー犯罪全体の検挙件数は、 5年間で約2倍になりましたが、不正アクセス禁止法違反に限ると、5年間でなんと10倍くらいになっています。
携帯電話がパソコンと同じような機能を持った場合に、不正アクセスの踏み台として悪用される可能性のある端末は、現在の比ではなくなっていきます。今回のタブレット型端末の発売や、スマートフォンの普及など、通信端末は一種のコモディティ(必需品)化の方向にあります。もはや、限られた人だけが使うものではなくなっています。そのため、セキュリティ対策の大切さを喚起することも必要です。また、ハードウェアの進化もスピードが増しているような気がします。セキュリティ対策もそれに負けないスピードで進化していかなければなりません。
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
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