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子供の火遊びの9割は使い捨てライター

 ライターによる火災が相次いでいます。先日も、ライターの火が原因と見られる車両火災で幼い子どもが亡くなりました。車内に置いてあったライターで遊んでいるうちに、カチッと押してしまい、火が何かに燃え移ったのかもしれません。

 消防庁によると、2009年の火災のうち、火遊びによるものは1952件ありました。また、消費者庁と消防庁の調査によると、火遊びによる火災のうち、ライターが原因となるものの割合は5割を超えています。さらに、ライターの種類を分析した結果によると、使い捨てタイプのものが9割近くになっています。つまり、使い捨てライターで火遊びをしているうちに火災になったケースは、1000件程度あったと想像されます。

 現在、出回っている使い捨てライターには、大きく分けて2種類あります。フリント式と呼ばれる、回転するヤスリと発火石(フリント)によって火花を出して着火するタイプと、電子式と呼ばれる、電気的に火花を出して着火するタイプです。右の図は、子供の火遊びが原因で火災にいたったケースのうち、使い捨てライターが火元であるものの件数分布です。これをみると、フリント式に比べ電子式がとても多いことがわかります。フリント式はコツがいるために、小さい子どもの場合は火をつけるのが難しいようです。一方、電子式は、感覚的にはボタンを押すだけのために、小さな子どもでも簡単に火を着けることができます。

 これらの事故を契機に、経済産業省が安全基準を設けようとしています。小さな子どもがライターで遊んでいるうちに、安易に火がついてしまわないような仕組みを想定しているようです。ボタンを押すために、ワンアクション余計にかかるライターを一部で発売しましたが、「使いにくくなる」という声もあるようです。

 以前もこのコラムで書かせていただきましたが、セキュリティと利便性は相反するものです。安全のためにはある程度の面倒くささは我慢することが必要かと思います。オートマチックの自動車を動かすときに、ほとんどの自動車では、ブレーキペダルを踏んでいないとPレンジからDレンジに入らない仕組みになっていることは、ご存じかと思います。これも、安全のために面倒くささを無理に取り入れているのです。

 今後、使い捨てライターの安全基準がどのように進んでいくのかわかりませんが、「使いにくくなる」ことは間違いないと思います。それによって、痛ましい事故がなくなってほしいものですが、まずは子供の手の届かない場所での管理が大切かと思います。
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰

火遊びによる火災のうち使い捨てライターが原因のもの

火遊びによる火災のうち使い捨てライターが原因のもの
(2004-2008政令指定都市・消費者庁調べ)

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