ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 年末年始、自宅の防犯対策
年も押し詰まり、年末年始が目前に迫ってきました。今回は、年末年始に留守にする機会の多い自宅の防犯について考えてみたいと思います。
読者の皆さんの中には、クリスマス前後から休暇をとり、長期の海外旅行を計画している人もいるかと思います。はからずも円高が進み、海外に行くお得感が増しているため、急きょ海外に行く計画をされた方も多いことでしょう。
海外旅行では、長期間留守にすることから、自宅を空き巣に狙われるリスクが高まります。泥棒の中には、空港の出発ロビーで、これから海外に出発する人のスーツケースに書かれた住所の情報を入手し、そこに空き巣に入ろうと狙ってくる犯罪者もいますので、スーツケースに自宅の住所を書く際には、一目瞭然の状態にならないように何らかの工夫をしてください。
海外旅行に留まらず、帰省などでも長い間、自宅を留守にする際には、その事実をなるべく周囲から知られないようにするように心がけることが大切です。具体的には、新聞や郵便、メール便を止めて郵便受けに配達物が溢れている状態を作らない、ラジオや照明をつけっぱなしにしておくなどで、在宅を装う工夫をすることです。
長期間留守にする際に新聞を止めるのは多くの人がやっているかと思いますが、郵便や宅配便業者が扱っているメール便も止められることを知っている人はあまり多くありません。郵便は「不在留置(ふざいとめおき)」の届けを配達局に出しておくことで、局留め扱いにすることができます。宅配便業者が扱っているメール便も、宅配便業者に連絡することで止めることができますので、忘れずに連絡するようにしてください。
最近は、LED電球が一般家庭におけるエコ推進のツールとして、家電量販店で簡単に手に入るようになっています。値段はまだそれなりにするようですが、白熱灯や蛍光灯と比較して、消費電力が小さく熱もほとんど発しない、寿命が非常に長いという、防犯用のつけっぱなし照明としてうってつけの特長を持っています。自宅の防犯のために、ひとつ入手してみてはどうでしょうか。
不在の間、ラジオをつけっぱなしにするのも、在宅を装うためには有効です。LED照明、ラジオともに消費電力は小さいため、たとえ両者を1ヵ月間つけっぱなしにしていたとしても、このための電力料金は数百円程度。長期間留守にする際には、泥棒に狙われる確率を下げるための対策として十分に検討の対象になるかと思います。
また最近は、タイマーを使ってある時間になると自動的に照明を点灯/消灯させる機能をもつ照明器具など、防犯のことを考えた家電製品も売られていますので、年末年始商戦で買い換える場合には検討してみてください。
海外旅行や帰省などで楽しいひとときを過ごしたとしても、戻った自宅が泥棒に入られていたら、楽しい気分もあっという間にどこかに吹き飛んでしまいます。年末年始などで長期間自宅を留守にする場合には、出発前にぜひ留守宅の防犯について考え、できるところから対策をしていくことが重要になるかと思います。
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
甘利 康文
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