ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 冬から春先に増える放火
11月に入ったとたん、日本付近の気圧配置が急に冬型になったこともあり、関東地方で木枯らし1号が観測されたほか、北日本の各地で初雪となった模様です。この季節になると、空気が乾燥してくることから火の元には注意が必要となります。
そんな中、放火によりお寺が全焼するという事件がありました。古くからある寺院というのは、木造がほとんどですから、ひとたび火がついてしまうと、大変なことになりかねません。しかしながら、ろうそくやお焼香のために火を使わないわけにはいかないため、お寺のご住職などは細心の注意を払っているとのことです。
私が日頃、お世話になっているお寺では、本堂での火の使用に注意するのはもちろん、客間でのたばこの不始末が原因で座布団が火元になることのないように、基本的には座布団は使用せず、カーペットを敷いているとのことです。つまり、寺院での火災は、使い手側による失火というよりも、不審火によるものが非常に多いと考えられます。
消防庁の資料によると、放火は秋から冬、さらに春先にかけて増えていきます。意外かもしれませんが、件数としては3月にピークとなる年がほとんどです。火の用心のために夜回りが増える冬に比べ、春先になるとそれが手薄になるためかもしれません。また、時間別に見ると、午前0時から3時が多いようです。人の目がもっとも減る時間帯と言えるかもしれません。
11月に発生したお寺の全焼事件は、夕方に起こったようですが、日中であってもにぎやかな境内というのは考えにくく、人の目は少ないのかもしれません。いかに早く発見して対応するかが分かれ目と言えます。セコムでは、このような不審火をいち早く見つけるセンサーを用意し、多くの寺院の火災を見守っています。
(参考)
フレームチェッカーII
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
月別の放火件数(最近5年の平均)
(消防庁)
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