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昨年10万件を下回った住宅侵入盗の詳細

 先月、このコーナーで2008年の刑法犯の数値をお伝えしましたが、さらに詳細な犯罪種別ごとの統計データが発表されました。みなさんの周りで起こる犯罪のひとつに侵入盗があります。侵入盗というのは、建物に侵入し他人の財物を盗んでくる犯罪のことです。同じように建物に侵入しても、何もしないで出て行ったり、そこにいる人を脅したり、ケガを負わせたりすると、犯罪の名称が変わってきます。つまり、警察官が現場検証をしてから、その犯行の状況によってどの犯罪統計に加えられるのか変わってくるのです。

 話がずれてしまいましたが、昨年の侵入盗の件数は対前年比減となりました。侵入盗の中でも住宅を狙った泥棒の認知件数は9万1082件となり、10万件を割り込みました。最近のピークは2003年の19万473件ですから、それに比べると半分以下に減少したことになります。ちなみに、少なくともこの30年で最も少ない数字のはずです。

 住宅を対象とした侵入盗をさらに分類すると、不在の時の「空き巣」、在宅時の「忍び込み」「居空き」に分けられます。以前(2008年12月03日 在宅時の泥棒が増えている?)、在宅時の割合が増えていることを書きましたが、今回の統計資料を見ると、増加から横ばいに変わった感じがあります。住宅侵入盗のうち在宅時に犯行におよんだ割合は、2007年が25.7%でしたが、2008年は26.0%となったに過ぎません(右上の図参照)。この理由のひとつに「忍び込み」の大きな減少が見られます。右下の図は、各年の「空き巣」などの増減率をプロットしたものですが、2007年から2008年にかけての「忍び込み」の減り方が大きいことがわかります。

 しかし、本当に在宅時の侵入が減ったのでしょうか。ここに数字のマジックが隠れているかもしれないのです。冒頭に書きましたように、現場検証をした結果に罪種が変わる場合があります。あくまで想像ですが、とある住宅に深夜に忍び込んで盗みを働こうとした泥棒が、住人に見つかってしまったためにその住人を縛り上げて逃走したとすると、「忍び込み」ではなく「強盗」になってしまうのです。今回の統計を見ると、確かに「強盗」の減り方が鈍っているのです。もしかしたら、上記の想像が外れていないかもしれないのです。

 自分の家のモノが盗まれるだけでも嫌ですが、家族の命が危うくなるケースが増えてきているとしたら、背筋が寒くなります。

セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田 宏彰

グラフ:在宅時の侵入割合の推移(2008年 警察庁)

在宅時の侵入割合の推移
(2008年 警察庁)





グラフ:空き巣、忍び込み、居空きの増減率(2008年 警察庁)

空き巣、忍び込み、居空きの増減率
(2008年 警察庁)

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