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いわゆる「泥棒」と言われている侵入盗ですが、狙いはさまざまです。銀行や宝石店を狙う者、学校や病院を狙う者、そして皆さまがお住まいの住宅を狙う者などです。この中で最も件数の多いターゲットが住宅です。
商店などを狙った泥棒の方が"あがり"が大きいため、被害金額は大きくなりがちです。しかしながら、商店や事務所などの数に比べて住宅の数は大きいため、ターゲットにされる確率も高くなっています。
右記のグラフ(侵入盗の発生場所)は、2007年に全国の警察がまとめた全国平均で、およそ59%の泥棒が住宅を狙ったことを意味します。東京などの都市部ではそれだけ住宅が多く存在することから、この数値は大きくなる傾向にあります。ちなみに警視庁がまとめた東京都の数値を見ると、66.4%になります。この住宅の割合と認知件数の推移を表したものが右記のグラフ(侵入盗に占める住宅侵入盗の割合)です。
1997年に50%をわずかに超える程度であったものが、昨年には60%に迫る数字に増えてきていることがわかります。つまり、わずかではありますが、泥棒の狙いが住宅にシフトしているのです。この理由ははっきりとはしませんが、会社や事務所などのセキュリティが強化されつつあるのに比べて、住宅のそれがあまり変わっていないためかもしれません。たとえば、玄関の錠前は建てたときの古いタイプのままだったりしませんか?企業の入退室には、指紋認証やICカードが導入され日々新しくなっていることから、泥棒も敬遠しているのかもしれません。
現在の住宅に長くお住まいの方は、施錠装置などセキュリティ面の見直しをされることをお勧めします。とくに、ディスクシリンダー錠と呼ばれるタイプ(鍵穴がくの字になっているもの)は、ピッキングという解錠手口に対して非常に弱いことがわかっています。
まずは、ご自宅の玄関のカギの見直しをしてみませんか。カギに詳しい専門家に一度ご相談なさってください。
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田 宏彰
侵入盗の発生場所
侵入盗に占める住宅侵入盗の割合
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