ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 安心豆知識 「泥棒」にも種類、在宅時にも注意が必要
「泥棒」というと、留守宅に侵入して財物を盗んでいくというイメージをお持ちの方も多いかと思います。しかし泥棒の種類はそれだけではありません。住宅へ侵入してくる泥棒には、「空き巣」「忍び込み」「居空き」の3種類があります。留守宅に侵入するものが「空き巣」、住人が在宅・就寝中に侵入するものが「忍び込み」、そして住人が在宅かつ起きている状態なのにその隙を狙って侵入するのが「居空き」です。
泥棒が話題に出ると「わが家には盗られるものがないから大丈夫」と言われる方がおられます。確かに、ご自宅に大きな現金は置かず、大切な物を貸し金庫などに預けている方もいらっしゃることと思います。また、住宅に泥棒に入られた場合の被害額は、10万円未満が多くを占めているのも事実です。少額のお金であれば、被害に遭っても働いてなんとかすることが可能です。保険でカバーされる場合も少なくありません。
ところが、いくら頑張っても元通りにすることができないものがあります。「命」がその代表です。在宅中には、換気のために窓を開けておく方も多いかと思いますが、このようなところから侵入する「忍び込み」と「居空き」が、泥棒被害の相当数(約25%, 2007年)を占めていることをぜひ記憶に留めておいてください。
「忍び込み」や「居空き」の手口で、在宅中に侵入してきた泥棒は、住人に見つかってしまうと、包丁やナイフなどの凶器で脅して、金品を要求してくるかもしれません。すなわち、窃盗犯が強盗犯に変わる可能性があるのです、強盗するつもりがなくても、我を忘れた泥棒が、住人に危害を加えるということも否定できません。このように、在宅中を狙うこれらの手口は、住人の在宅中に侵入するがゆえに、万が一、鉢合わせしてしまうと命に危険が及ぶ可能性があります。そのため、安心した日々を送るためには、不在時のみならず在宅時の防犯を考えることが非常に重要となります。
不在時に泥棒に注意している人でも、在宅時にはあまり注意を払っていないケースも見られます。ホームセキュリティにも、在宅時防犯への対応をあまり考えていないものが存在するのも事実です。ご自宅の防犯対策を考える際には、在宅時に侵入を試みる犯罪者が居ることにも意識を向け、ぜひ十分に注意するようにしてください。
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
甘利 康文
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