
第175回 【インタビュー】東京都がストーカー啓発リーフレットを発行
~「セコム働く女性の安全委員会」が全面協力~
こんにちは。先週末のバレンタインが終わり、急にホワイトデーに早変わりしたショップのウインドウに季節を感じます。まだまだ寒い日は続きますが、ホワイトデーなど3月のイベントのことを考えると、少し暖かくなった気持ちになるのが不思議です。暖かくなるのはうれしいですが、花粉症の私にとっては、つらい季節の到来でもあります。今年は、昨年の2倍の飛散量が予測されている関東地方。皆さんの地域は、いかがですか。私のおススメは、セコムの健康食品「バラ&甜茶」!マスクやサプリメントなどを上手に利用して、早めの対策を心がけたいですね。
2015.2.18更新
あとを絶たないストーカー被害。その対策の一環として、東京都では啓発リーフレットを制作しました。私たち「セコム働く女性の安全委員会」も協力させていただいた今回のリーフレットについて担当の東京都青少年・治安対策本部総合対策部治安対策課の小原純哉さんに、お話を伺いました。
- 小原純哉さんプロフィール
東京都青少年・治安対策本部 総合対策部
治安対策課 小原純哉
「働く女性の安全委員会」が協力、ストーカー対策リーフレット制作のきっかけ
- 今回、私たち「働く女性の安全委員会」にリーフレット制作の協力についてお話をいただいたのは、どういうことがきっかけだったのでしょうか。
- 東京都では、数年前から治安対策のさらなる強化や、社会情勢を踏まえて、振り込め詐欺やひったくりなどの対策を行ってきました。
そんな中、ここ数年、女性がストーカー犯罪の被害に遭ってしまう痛ましい事件が多数発生し、東京都としてもストーカー対策に力を入れることになりました。安全委員会のメンバーが
東京都の小原さんにインタビューを実施
そこで、民間企業等と連携していかなければ対策はできないと考えていたところ、「防犯女子」として女性の防犯に関する啓発をされている「働く女性の安全委員会」の皆さんの活動を知り、ぜひ力をお借りしたいと、ご協力をお願いしました。
- このリーフレットの内容を教えてください。
-
ストーカー犯罪は他人事ではないと感じていただくために、実際にストーカー被害に遭われた経験をお持ちの女性4名と、警視庁の担当者、そしてセコムさんの「働く女性の安全委員会」のメンバーの方による座談会を開催しました。そこで、ストーカー犯罪の実態や怖さ、対応方法について話し合っていただき、その内容を中心に作られています。
東京都が作成した
ストーカー啓発リーフレット
また、「ストーカーかも」と思った時の相談窓口や、警察ができるサポートについても掲載しています。ぜひ多くの女性に手に取っていただき、ストーカーに対する意識を高めていただきたいです。
- 座談会では、被害を受けているのに、警察に相談しなかったという方が多くいらっしゃいました。この件についてどのように感じられましたか。
- とても驚きましたね。恋愛のもつれからだったり、「私の思い過ごしかも?」と思われる方も多く、犯罪と思わない女性が多いというのが実態のようです。"身内のトラブル"というイメージが強く、被害者意識がないようですね。こうした経験をお持ちの女性の皆さんが、声を上げやすいようにするための第一歩としても、このリーフレットは有効だと思っています。
不安を感じたら、気兼ねなく警察などに相談を
- 東京都が制作した今回のリーフレットは、どのような場所にどれくらい配られるのでしょうか。
-
都内の大学や短大、専門学校、さらに警察署や金融機関など、お声掛けさせていただいて、希望があったところに配布します。実は、想像以上にご希望が多く、現在のところ10万部発行予定です。
「"他人ごと"と思わず
しっかりと対策をしてほしいです」
と小原さん
どの機関の方々も、ストーカー対策は非常に重要だと考えられていたようで、ぜひリーフレットを欲しいとの声をいただいています。
- 今後、リーフレット発行以外の活動も予定されているのでしょうか。
- 女性の集まるイベントや場所などに出かけて、女性の防犯、特にストーカー対策に関する話ができればと考えています。警察は犯人を捕まえることがメインですので、私たち東京都は、民間企業や関係機関の皆さんと一体となって予防や対策を行っていきたいと考えています。
- 最後に、女性読者の皆さんにメッセージをお願いします。
- どの犯罪でも"他人ごと"と思ってしまいがちですが、いつ自分が被害者になるかわかりません。少しでも危険を感じたら、各都道府県の警察やその他の相談窓口に気兼ねなく相談してください。今回のリーフレットが東京都と民間企業の連携のリーディングケースとなれば良いと思います。
防犯対策は、意識することから始まります。都内にお住まいや通勤されている方は、ぜひこのリーフレットを手に取ってみてください。「安全・安心」な毎日のためにも、「防犯女子」としての第一歩を踏み出しましょう。