ネットセキュリティ 2026年10月21日

第463回 ニセ警察詐欺による性犯罪被害に注意

「ニセ警察詐欺」で性的な被害も発生

警察官を名乗り、「あなたに逮捕状が出ている」「事件に関与している疑いがある」などと言って不安をあおる「ニセ警察詐欺」があとを絶ちません。
電話だけでなくSNSを使って連絡し、警察手帳の画像や偽の逮捕状などを見せて、本物の警察官だと信じ込ませる手口もあります。

こうしたニセ警察詐欺では、金銭をだまし取られるだけでなく、性的な被害に遭う特異なケースも発生。注意喚起がされています。
警察庁によると、令和7年中に発生した性的な被害をともなう事案について、令和8年4月末時点で報告されたものは全国で247件にのぼります(未遂・相談を含む)。

たとえば、ニセ警察官が「本人確認のため」「身体的な特徴を確認するため」などと説明し、ビデオ通話で裸になるよう要求。さらに、「行動を確認する必要がある」などとして、入浴中やトイレの利用時までビデオ通話を続けるよう求めるケースもあります。

「詐欺=お金をだまし取られること」とは限りません。
警察官を装って相手を信じ込ませ、恐怖心や羞恥心につけ込む悪質な手口にも注意が必要です。

「警察の指示だから従わなければ」という心理につけ込む

「裸になるよう言われたら、おかしいと気づくのでは?」と思うかもしれません。
しかし、ニセ警察詐欺では、突然そのような要求をするわけではありません。
順を追って心理的に追い込むものです。

一例ですが、まず警察官を名乗る人物から電話やSNSで連絡があります。
「あなたに犯罪の容疑がかかっている」「資金を調べる必要がある」などと告げられます。

そのうえでSNSのビデオ通話へ誘導。
「本人確認」「身体的な特徴の確認」などと捜査であるかのような理由をつけて、常時ビデオ通話を求めたり、裸になることなどを要求したりするものです。
さらに心理的に追い込み、金銭の要求へと発展する場合もあります。

「逮捕されるかもしれない」「疑いを晴らさなければならない」と不安をあおられた状態では、冷静に判断することが難しくなるものです。
しかし、警察が電話で捜査対象であることを伝えたり、SNSで連絡したりすることはありません。
また、警察手帳や逮捕状の画像を送付したり、個人のスマートフォンに突然ビデオ通話をしたりすることもありません。

相手は警察官を名乗っています。「警察の指示なら従わなければならない」という心理につけ込み、少しずつ要求を受け入れさせていくのが、この手口の怖いところです。

警察を名乗る連絡でも、その場で従わない

警察官を名乗る相手から連絡があっても、すぐに信用して指示に従わないことが大切です。

警察が、身体的な特徴の確認などを理由に裸になるよう求めたり、入浴中やトイレの利用時までビデオ通話を続けるよう要求したりすることはありません。
また、警察官が金銭を要求することもありません。


「逮捕状が出ている」「事件に関与している」などと言われたり、スマートフォンの画面で警察手帳や逮捕状などを見せられたりしても、まずは相手とのやり取りを止めましょう。

【もし不審な連絡を受けたら】
・その場で相手の指示に従わず、いったん電話を切る
・警察相談専用電話「#9110」に相談する
・相手から伝えられた番号ではなく、自分で警察署の代表電話番号を調べて確認する
・実在する警察署などの電話番号を偽装して表示させる手口も確認されているため、表示された電話番号だけで信用しない
・ひとりで判断せず、家族や信頼できる人に相談する

「捜査の都合で誰にも話してはいけない」などと言われるかもしれません。
でも、ひとりで抱え込む必要はありません。第三者に話すことで、不自然な点に気づけることもあります。

「警察だから従わなければ」ではなく、「本当に警察なのか」をいったん確認する。
被害を防ぐためにも、これを忘れないようにしましょう。

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警察官を名乗る相手から突然連絡があれば、誰でも不安になってしまうものです。
ニセ警察詐欺にはさまざまな手口があることを知り、いざというときに冷静に対応できるようにしておきましょう。


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<制作>
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セコム・女性の安全委員会

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