第343回 女性の日常に忍び寄る巧妙な犯罪!「知らない着信番号」にご用心
いつも身近にあるスマートフォンですが、知らない番号からの着信があったことはありませんか?
いわゆる「ワン切り」で着信を残して折り返しを狙う巧妙な詐欺や、丁寧な案内やアンケートを装って個人情報を聞き出す詐欺行為が増えています。
安全にスマートフォンを利用するためにも、「知らない着信番号」のリスクや、着信があったときの対応について知っておきましょう。
2021.11.24更新
いつも身近にあるスマートフォンですが、知らない番号からの着信があったことはありませんか?
いわゆる「ワン切り」で着信を残して折り返しを狙う巧妙な詐欺や、丁寧な案内やアンケートを装って個人情報を聞き出す詐欺行為が増えています。
安全にスマートフォンを利用するためにも、「知らない着信番号」のリスクや、着信があったときの対応について知っておきましょう。
「知らない着信番号」にはどんな危険が?犯罪の実例を知る
スマートフォンにかかってくる電話が、知らない番号だったときは要注意。
これまでに被害が確認されている実例を紹介します。
・国際ワン切り詐欺
知らない番号からの国際電話が1~2コールで切れ、折り返すと高額な国際電話料金を請求されるもの。
相手の性別や対応を確かめるためのアポイント電話(※)である可能性もあります。
着信履歴から折り返し電話をすると、「しばらくお待ちください」という日本語のアナウンスが流れるケースもあり、通話時間の延長を狙うものだと考えられます。
一度折り返したことで、何度も電話がかかってくる場合もあるので、注意が必要です。
※アポイント電話
犯罪の準備段階として、事前に電話をかけて相手の家族やお金のことなど情報を引き出して確かめる電話のこと。
・かたり調査
アンケートなどを装って、個人情報を聞き出すもの。
行政機関が実施する調査であるかのように、紛らわしい説明で信頼させる手口が横行しています。
過去には、行政機関を名乗って「台風の被害調査をしている。見舞金が出る」などと伝え、住んでいる地域の特定や個人情報を聞き出そうとするケースなどが確認されています。
また、電話だけではなく、世論調査の協力を求めるURL付のSMSが届いたという報告も。
ひとり暮らしかどうかなど世帯確認をするかたり調査もあるので、特に注意が必要です。
女性が知っておきたい「知らない番号」から着信があったときの対応方法
知らない着信番号には、「もしかしたら...」と考えることが大切。
ワン切り詐欺やかたり調査の被害を受けないよう、次のようなことを心がけましょう。
【知らない番号から着信があったら?】
・知らない着信番号には「出ない」「折り返し電話をしない」を徹底する
・「フリーダイヤルはお金がかからないから...」と安易に折り返すのも控える
・とっさに出てしまった場合も、自分の名前や住所、年齢、世帯状況など個人情報に関することなどを絶対に教えない
・自分のことだけではなく、家族や会社、学校のことなども話さない
・繰り返し同じ番号からかかってくるときは、着信拒否の設定も検討する
・留守番電話サービスや、迷惑電話を防止するアプリなども上手に活用を!
【知らない着信番号が気になるときは?】
・インターネットで番号を検索して、公共の電話番号かどうかを確かめる
・電話番号案内「104」に連絡して、電話番号を検索する
・過去のメールを電話番号で検索して、心当たりのある会社・人物に該当する番号がないか確かめる
調査やアンケートの電話は、本当に行政機関が行う調査である場合もあります。
判断できないときは、居住地の都道府県の統計主管課に問い合わせをすると良いでしょう。
各都道府県の統計主管課の連絡先はこちら
知らない番号からの着信がきっかけとなり、何かしらの被害を受けてしまった、または被害を受けたかもしれないなどと不安に感じたときは、近くの消費生活センター(「消費者ホットライン」188)に相談してみてくださいね。
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ネットショッピング詐欺やフィッシング詐欺など、さまざまな手口で個人情報が盗まれています。
電話でもこのような被害が起きている現状を、きちんと知っておくことが大切です。
「知らない番号」からの着信で迷わないためにも、普段やりとりや交流がある相手の電話番号はこまめに電話帳に登録しておくのがおすすめ。
自分が依頼した宅配便や、予約したお店のほか、就職活動や転職活動をしているときなど、普段は連絡を取らないところから電話がかかってくる可能性もあると思います。
スマートフォンを通じて詐欺にあうリスクを減らせるかどうかは、自分の心がけ次第。
女性の日常に欠かせないアイテムだからこそ、いつも防犯意識を持って利用したいですね!
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