防災・防火 2026年09月02日

第460回 気象庁「キキクル」で大雨・洪水から身を守る

大雨の危険度がひと目でわかる「キキクル」

台風などで大雨が予測されるとき、自分がいる場所は大丈夫なのか?
そんなときに役立つのが、気象庁が提供する「キキクル(危険度分布)」です。

キキクルは、大雨や洪水による災害の危険が「どこで」「どの程度」高まっているのかを、地図上に色分けして表示するもの。
雨量だけではわかりにくい「災害につながる危険度」を、ひと目で確認できるのが特徴です。

災害の種類に応じた3種類が用意されています。

・土砂キキクル...大雨による土砂災害の危険度を表示
・浸水キキクル...短時間にまとまって降る強雨による浸水害の危険度を表示
・洪水キキクル...河川の洪水災害の危険度を表示

さらに2026年5月、新たに「大雨キキクル」が加わりました。

「大雨キキクル」は、「浸水キキクル」と「洪水キキクル」を組み合わせ、ひとつの画面で確認できるものです。大雨のときに注意したい浸水害と洪水災害の危険度をまとめて把握でき、自分のいる場所の周辺でどのような危険が迫っているのかをより分かりやすく確認できるようになりました。

「線状降水帯予測」と「キキクル」

線状降水帯予測はこれまで「半日前予測」と発生した際に発表される「発生情報」がありましたが、2026年5月から「直前予測」が加わりました。

線状降水帯が発生する可能性が高まった場合に、発生の2~3時間前を目標に発表され、該当地区もより細かく絞り込まれるようになっています。

線状降水帯予測マップ」では、3時間以内に線状降水帯による大雨が予測される地域を地図上で確認することが可能です。

線状降水帯の予測情報が発表されたら、キキクルで自宅や現在地周辺の危険度を確認するなど、早めの防災行動につなげましょう。

「警戒レベル5まで待たない」が避難の基本

キキクルを見るときに覚えておきたいのが、地図上に表示される「色」の意味です。

黒...災害切迫(警戒レベル5相当):命の危険 直ちに安全確保!
紫...危険(警戒レベル4相当):危険な場所から全員避難
赤...警戒(警戒レベル3相当):危険な場所から高齢者等は避難
黄...注意(警戒レベル2相当):避難行動を確認しておく


黒(警戒レベル5)が表示されている地域はすでに重大な災害が発生している可能性があり、紫(警戒レベル4)では重大な災害が数時間以内に発生する危険を示しています。

2026年5月からは、これまで災害ごとに異なっていた情報が、警戒レベルにあわせて整理されました。情報の名称にも「レベル4:危険警報」「レベル2:土砂災害注意警報」のようにレベルが付記されるようになっています。色別に危険度やとるべき行動がよりわかりやすくなりました。

キキクルは、最新情報が10分ごとに更新されています。
大切なのは、様子を見ることではなく早めの避難です。
警戒レベル1は「災害への心構えを高める」段階とされています。大雨が予測されるときは、キキクルをこまめにチェックして早めに準備をしておき、避難のタイミングを見誤らないようにしましょう。

命を守る行動とは

災害時の避難行動には、「立退き避難(水平避難)」と「屋内安全確保」があります。
「立退き避難(水平避難)」とは、避難所や安全な親戚・知人宅などへ移動する避難方法です。災害時には、危険が高まる前に安全な場所へ避難することが基本となります。

一方、すでに道路が冠水しているなどで歩行が困難で、屋外への避難がかえって危険な状況では、無理に外へ出ないほうがよい場合もあります。そのような場合は、建物の倒壊や浸水のおそれがないことを確認したうえで、建物の上階へ移動する「垂直避難」など、屋内で安全を確保する行動をとりましょう。

事前にハザードマップで自宅やその周辺の災害リスクを確認しておき、自分の住んでいる場所でどのような避難行動が適切なのかを把握しておくことも大切です。
しかし、近年は想定を超える豪雨により、予想を上回る被害が発生することがあります。「自分のところは大丈夫」と過信せず、気象情報や危険度情報をこまめに確認し、早めの備えと避難を心がけましょう。
いざというときは、キキクルを活用しながら、状況に応じて命を守るための最善の行動を選択してください。

* * * * * * * * *

大雨に見舞われてから考えるのではなく、日ごろからの備えが大切。
「自宅にはどんな危険がある?」「どこへ避難する?」「外へ出るのが危険になったらどうする?」まで考えておくと、いざというときに迷わず判断できます。

大雨・洪水のときと、地震のときとでは、避難する場所が異なる場合もあります。
災害の種類ごとに避難先を確認しておくことも大切です。


【あわせて読みたい!関連コラム】
第312回 豪雨災害への備え、ひとり暮らしの女性にできる事前の対策
第388回 台風や豪雨には「キキクル」で早めの防災行動を
第430回 都市型水害とは?「ハザードマップ散歩」で事前の備えを
第454回 水害でライフラインが止まったら

* * * * * * * * *

<制作>
セコム・女性の安全委員会

2007年発足、セコムの女性メンバーで構成。
「安全のプロとしての視点」と「女性としての視点」を活かし、年齢やライフスタイルを問わず、
すべての女性の安全にかかわる啓発活動を行っています。
一人でも多くの女性に、防犯・防災を"自分ごと"として捉え、対策に取り組んでほしいとの想いで
本サイトやセコム公式X、Facebookなどを通じて情報発信しているほか、
企業や学校向けに「女性のための防犯セミナー」を展開しています。

セコム・女性の安全委員会

【取材などのお問い合わせ】
 セコム㈱コーポレート広報部
 TEL:03-5775-8210/E-mail:media@secom.co.jp

* * * * * * * * *

<お知らせ>

企業、学校などに向けた「女性のための防犯セミナー」を無料で開催しています!
女性がねらわれやすい犯罪の対策やSNS利用時の注意点などを、セコムの女性社員がレクチャーします。詳しくはこちら。
セコムの女性社員が伝える「女性のための防犯セミナー」

SNSシェア
関連するカテゴリーを見る
お役立ち
台風・洪水