Project

プロジェクト

01 大規模病院建設

営業の新人をプロにした、 一世一代の病院建設。

About Project

神奈川県内に建設されることになった約350床の大型病院。地域医療の一大拠点にふさわしいセキュリティを実現するため、競合提案に臨む。

※画像はイメージです

写真:社員プロフィール

営業第三本部 SI営業部 情報工学部 情報システム学科 2009年入社

子どもの頃から絵やデザインが好きで、学生時代はWEBデザインに挑戦していました。その経験を、最近は家族の誕生日の飾りつけ担当として活かしています。また、始めたばかりのゴルフも下手なりに楽しんでいます。座右の銘は「成功の反対は何もしないこと」です。

※所属・プロフィールは取材当時のものです

営業への転身と、 大規模案件への挑戦。

本当に必要なものだけを。

入社して最初の4年半。私は緊急対処員(ビートエンジニア)として勤務しました。BEのミッションは、ご契約先の異常に駆けつけること。お客様と顔を合わせる機会も多いので、セキュリティ商品の提案と販売——つまり、営業に近い業務も行います。その業務で、私は好成績を収めつづけました。もともと人見知り。営業活動に苦手意識もある。それなのに結果を出せたいちばんの理由は、「お客様の不安を理解したうえで、本当に必要なものをお勧めしている」。そんな姿勢が伝わったせいかもしれません。

4年半ののち、私が受け取った辞令は「営業第三本部」への異動でした。営業第三本部は、2万平方メートルを超える大規模施設にセキュリティのプランと設備を提案する部署。名前を聞けば誰もがピンとくるような商業施設やテーマパークも手がけています。たしかに私は、BEとしては優れた販売成績を残せたかもしれません。だからといって、営業としてうまくやっていけるのだろうか?そんな不安を抱えたまま、初めて本格的に担当したのが、神奈川県内のとある総合病院でした。

勝負は、1度目の商談。

営業第三本部の仕事は、ニュースをチェックすることから始まります。大きな建設計画の報道に目を光らせ、「これは」というものを見つけたら、こちらから提案に赴くのです。この時も、「神奈川県内ですでに実績を持つ社会医療法人が、地域医療の要衝として約350床もの総合病院を新たに建設する」という報道をきっかけに、私は医療法人へと足を運びました。アポを取らない飛び込み営業です。

一般的に、飛び込み営業は門前払いも多いと聞きますが、セコムにそれは当てはまりません。「セコム」という社名があれば、提案の土俵に立つことはできる。ただ、勝負はそこから。競合他社も売り込みをかけるなか、どうやってセコムを選んでいただくか。その行方を左右するといわれているのが、じつは1回目の訪問です。限られた時間のなかで「セコムに何ができるか」をアピールし、できることなら新病院の図面を預けていただく。図面があればセキュリティプランを1から立てることができ、独自性とリアリティのある提案につながるからです。

どうにか図面を託していただけた私は、さっそくプレゼンの準備に取りかかりました。とはいえ経験が浅いこともあり、一人でできることは限られています。上司はもちろん、設計部、さらにはグループ会社のセコム医療システムなど、専門家の力を総動員。入退室管理システムや監視カメラシステム、IDカードを組み合わせ、患者様の安心も充分に考慮しながらプランを組み立てました。

向き合うより、同じ方向を見る。

病院は多くの人に開かれていながら、セキュリティも厳重でなくてはならない場所。安全性と利便性という、ある意味では矛盾した要素を両立させる必要があります。また、スケールの大きさゆえに完成は数年後。つまり「いま」ではなく、数年後のセキュリティはどうあるべきなのかを描かなければならない。さまざまな関係者の意見を織り合わせていく難しさも、想像を大きく超えていました。

それでも、モチベーションが下がることは一度もありませんでした。「この挑戦は、きっと自分を大きく成長させてくれる」。そんな予感がありました。何よりも私を奮い立たせてくれたのは、お客様の熱意です。新病院の場合、医療法人内に開業準備室が設置され、そこがセコムとの窓口になります。準備室のメンバーは、もともと別の本業を持ち、兼務で参加している方ばかり。とても忙しいはずなのに「地域医療を支えたい」「そのためにも最高の病院にしたい」という想いで、一世一代の病院づくりに全力を注いでいる。そんな方々と向き合いたい——いえ、「同じ方向を向きたい」という気持ちが、自然に湧いてきました。

金額ではなく、本当にあるべきものが入っているかどうかで提案の中身を練る。資料の細かなレイアウトまで、徹底的にこだわる。そんなスタンスを大切にしながら、特に意識したのは、「どうしますか」とお客様に問うのではなく、「こうすべきです」とはっきり言えるまで考え抜くことでした。それこそが、頼られるプロフェッショナルには不可欠だと思ったからです。営業の新人でありながら妥協せずに進めたのも、お客様の熱意に触発されたからこそだと思います。

成功は、今に続く成長へ。

初めての案件が、セコムの成功事例に。

私たちの提案は、みごとお客様に受け入れられました。そればかりか、同じ医療法人が運営する既存の病院についても、他社との競合なしにセキュリティの導入をご依頼いただきました。そこまで私たちの提案に喜んでいただけたのだと思うと、本当にうれしかった。さらにセコム内でも、このプロジェクトが成功事例として共有され、全国の新病院計画に活用されていきました。初めての大型案件で戸惑うことも多かったのですが、踏み出してよかった。振り返ってそう思います。

あの時に鍛えた力を、礎にして。

私は今、数十件に及ぶプロジェクトを並行して動かしています。竣工の暁にはニュースにもなるような、インパクトたっぷりの案件に関わるうれしさと責任。それをたっぷり味わっています。けれど、どれだけ経験を重ねても、私の礎にあるものは変わりません。大規模病院のプロジェクトで身につけた、お客様と同じ目線を持ちながらもプロとして導く姿勢。提案力や調整力、チームで物事を進める力。これからもきっと、私の強みであり続けてくれるはずです。