今村上級研究員の速報論文が日本音響学会誌 2025年8月号に掲載

今村俊樹上級研究員が執筆した速報論文※1 が、日本音響学会の学会誌 2025年8月号に掲載されました。

※1: 天井設置型の単一超音波センサによる屋内見守りシステム:日本音響学会誌,81(8),pp.526-529,(2025).

この論文は、2024年9月に大阪で開催された日本音響学会主催の第152回(2024年秋季)研究発表会における講演※2が、優れた発表として学会誌編集委員会の推薦を受け、「研究速報」への投稿に繋がったものです。

※2:居室内の単一超音波センサによる見守りの実現:音講論(秋), pp.29-30, (2024).

この論文は、最大8m(縦)× 8m(横)× 2.4m(高)の観測空間において、天井に取り付けた1つのセンサで、見守り対象者の位置や状態(姿勢や呼吸有無)を把握する超音波センサシステムの構成技術について紹介しています。本システムは、独自開発した180度指向性超音波スピーカから広範囲に超音波を放射し、アレイマイクでその反射波を受信します。受信波を解析することで、対象者の位置(方向と距離)と姿勢・呼吸有無を、壁反射などのノイズの影響を抑制しながら安定に推定します。1つのセンサで広い観測範囲をカバーできることと、対象者がセンサを所持しなくても良いことが大きな特徴です。