鶴島彰主任研究員が執筆した論文※1 が、Springer Nature社が発行する"Lecture Notes in Computer Science"シリーズの論文集※2 として発行されました。
※1:
Mitigating Rare but Catastrophic Events Through Distributed
Dynamic Evacuation Guidance Using Stochastic Multi-objective
Risk Method | Springer Nature Link
※2:
Agents and Artificial Intelligence (ICAART 2024) Volume 1 |
Springer Nature Link
この論文は、2024年2月にローマで開催された国際会議「ICAART 2024」で発表した論文※3 が、会議終了後にRevised Selected Papersの一つに選ばれ、拡張改訂版として新たに執筆したものです。
この論文は、火災時の環境変化に伴い動的に避難経路を変化させ、避難者を安全に出口まで誘導する避難誘導システムについて紹介しています。避難誘導経路は、総避難時間と避難中に避難者が被る危険という2つの面から複数回のシミュレーションで評価され、どちらもなるべく小さくなるように変化していきます。避難経路の決定において、複数回のシミュレーションの平均値だけでなく、確率的には小さいが発生すると被害が大きい事象(Rare but Catastrophic Events)の抑制が考慮されていることがこの論文の特徴です。