2024年10月15日、デジタル通貨フォーラム ウォレットセキュリティ分科会から、報告書「セキュリティ検討報告書 - ブロックチェーン接続パターンに応じた脅威と緩和策の検討 - 」が公表されました。この報告書の作成に際して、セコム株式会社IS研究所の佐藤雅史主幹研究員(以下、佐藤氏)が議論の主導と報告書の編集の取りまとめを行いました。また2024年10月16日には、同フォーラムの活動をまとめたプログレスレポート第4号が公表されました。このレポートでも、ウォレットセキュリティ分科会の活動の編集の取りまとめを佐藤氏が行いました。
デジタル通貨フォーラムは、デジタル通貨の普及と安全な運用を目指し、さまざまな課題を解決するための検討を行っています。この取り組みには、100以上の多様な企業や組織が参加しており、セコム株式会社もその参加企業の一つです。同フォーラムには、業界や領域ごとに分科会を開催しており、デジタル通貨の有効性を確認することを⽬的としたユースケースの検討を行っています。佐藤氏が所属するウォレットセキュリティ分科会では、DCJPYネットワークを活用したシステムに対する脅威を分析し、セキュリティの基本事項を整理しています。
このたび公表された報告書では、DCJPYネットワークに接続する外部のブロックチェーンや分散台帳を想定し、その接続パターンに応じたセキュリティ脅威と緩和策の検討結果がまとめられました。その内容は、DCJPYネットワークの構成や機能、分散台帳システムの分類、セキュリティ課題とその対応策など、多岐にわたります。特に、パブリックパーミッションレス型やプライベートパーミッションド型の分散台帳システムに関する具体的なセキュリティ課題とその対応策について詳述されています。一般的な分散台帳を応用したシステムを構築・運用する場合にも参考になるため、デジタル通貨の安全な運用の促進や、利用者の信頼性向上に寄与することが期待されます。