医療情報サテライト

Vol.7 脳の活性化とは? 第3回(全3回)

監修/築山 節先生
頭を多様に使い続けることがボケを寄せつけないコツ
~好奇心とチャレンジ精神で元気な脳を保つ~
脳の機能はいつもフルに生かしていることが、ボケ予防のポイントです。脳は基本的に長持ちする臓器。寿命が延びたからといって、心配はいりません。
もちろん体の健康管理をしっかりすることは、脳の元気の基本です。あわせて、脳の健康によい環境をつくりましょう。それは脳が多様に使われる生活です。
毎日いっしょうけんめい仕事をしていても、慣れたことだけを迷わず繰り返しているパターン化した生活では、言葉も行動も多様でなくなってしまいます。頭脳労働の仕事人間が働きざかりにボケてしまう例があるのも、単調な生活が原因と考えられるとか。脳が元気でいるためには、常に新しい仕事が必要なのです。
たとえ職業としてはパターン化した脳の使い方が避けられなくても、日々の生活のなかで身の回りの出来事に関心をもったり、新しい経験に意欲をもっていれば、脳の仕事は単調にはなりません。旺盛な好奇心とチャレンジ精神で、はつらつとした脳を保ちたいものです。

~ある程度の緊張感を保つのも大切なこと~
同じことをしても、ひとりで暇つぶしにやるのと、人に習うとか誰かのためにするのでは緊張感が違います。それをやりとげる責任があれば、さらに緊張感が大きくなるでしょう。この緊張感も脳にとって大切なことです。
いくつになっても現役で仕事をしている人がボケにくいのは、頭を使っている時間が長いためばかりではありません。ある程度の緊張感をもって、脳を使い続けることが、ボケないコツといえるのではないでしょうか。


第1回
第2回
第3回
脳の若さを保つために役立つこと 知っておきましょう
ものをつくる、字を書く、話す、基本行動を省かない
頭を多様に使い続けることがボケを寄せつけないコツ
築山 節先生プロフィール