脳の機能はいつもフルに生かしていることが、ボケ予防のポイントです。脳は基本的に長持ちする臓器。寿命が延びたからといって、心配はいりません。
もちろん体の健康管理をしっかりすることは、脳の元気の基本です。あわせて、脳の健康によい環境をつくりましょう。それは脳が多様に使われる生活です。
毎日いっしょうけんめい仕事をしていても、慣れたことだけを迷わず繰り返しているパターン化した生活では、言葉も行動も多様でなくなってしまいます。頭脳労働の仕事人間が働きざかりにボケてしまう例があるのも、単調な生活が原因と考えられるとか。脳が元気でいるためには、常に新しい仕事が必要なのです。
たとえ職業としてはパターン化した脳の使い方が避けられなくても、日々の生活のなかで身の回りの出来事に関心をもったり、新しい経験に意欲をもっていれば、脳の仕事は単調にはなりません。旺盛な好奇心とチャレンジ精神で、はつらつとした脳を保ちたいものです。 |
 同じことをしても、ひとりで暇つぶしにやるのと、人に習うとか誰かのためにするのでは緊張感が違います。それをやりとげる責任があれば、さらに緊張感が大きくなるでしょう。この緊張感も脳にとって大切なことです。
いくつになっても現役で仕事をしている人がボケにくいのは、頭を使っている時間が長いためばかりではありません。ある程度の緊張感をもって、脳を使い続けることが、ボケないコツといえるのではないでしょうか。
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