医療情報サテライト

Vol.7 脳の活性化とは? 第3回(全3回)

監修/築山 節先生
脳の若さを保つために役立つこと 知っておきましょう
~足、手、口をまめに使えば脳の働きは活性化する~
脳は使い続けないと働かなくなる
誰でも「ボケたくない」と思っています。ではボケないためには具体的にどうすればよいのでしょう?いくら食生活で脳が働くために好ましいものを心がけても、働かない脳の役には立ちません。脳は使ってこそ働くもの。そして、使い続けないと働かなくなるのです。
脳が処理する情報の出入力には全身がかかわっています。脳の仕事は脳だけで決めているわけではありません。そして、さまざまな仕事を分担する脳の各部分が毎日よく働いていることが大切です。
あなたの情報の入口は狭まっていないでしょうか。もし、ものがみえにくいなら眼鏡をかけましょう。人の話が聞こえにくいなら補聴器を考えましょう。周囲の情報に対して鋭敏になり、脳に多様な情報を送り込みましょう。
この情報を処理し、脳からの命令で私たちは体を動かしたり、話をしたりしています。こうした情報出力も常にトレーニングしておかないとできません。

歩く歩数を増やせばそのぶん脳も活動する
「記憶力が落ちた」「よくもの忘れをするようになった」という人に勧めているのが歩くこと。歩く歩数が少ない人は、基本的に活動が少なく、頭はあまり働いていないと考えられます。歩く機会を増やせば目にする世界も広がり、脳に入る情報も増えます。これが脳を活性化することにつながるのです。
また、運動は全身の血行をよくし、脳に酸素を多く送ることにもなります。ある程度の歩数を保っていれば、それだけで最低限の脳血流レベルを維持できます。


第1回
第2回
第3回
脳の若さを保つために役立つこと 知っておきましょう
ものをつくる、字を書く、話す、基本行動を省かない
頭を多様に使い続けることがボケを寄せつけないコツ
築山 節先生プロフィール